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セッション2

「電子商取引が切り開くネットワーク経済」


日本の課題4

From: 飯坂 譲二
 Subj:【31】家庭のパラダイム変化

種村貴史
■要約
IPOによる一攫千金の夢がベンチャー小僧を動かす。そのためにも、日本にそのしくみ、慣習を。

ベンチャー・ビジネスには、他社(他者)が持ち得ない専門的な知識や専門なしには不可能だと思います。資金的なことは、ソニーにしろホンダにしろ、アップルにしろ物置や町工場から出発したように楽観しています。問題は、意外と別のところにあるような話しを、最近聞きました。

それは、新しいアイディアや専門知識をもつ若い人達、特にエリート大学の工学部出身の人が「どうして、一流大学まで、今まで教育してきたのに、一流企業に就職せずに、訳のわからないベンチャービジネスなどをおこすのは」という家庭、とくに母親の圧力が強いということです。これは、本郷にある大学の工学部の教授の話しです。この話しの方が現実味があり、ecやnetの議論以前に日本の家庭に潜むパラダイムの変化を求めないといけないのかなと思えますがいかがでしょう。


From: 小林博昭
 Subj:【32】家庭のパラダイム変化

私も自分で事業を始めて20年になろうとしています。最初の事業はAT&Tに買収されてわけがわからなくなり、AT&Tで呉れたゴールデンパラシュートを基に2番目の企業を興して7年目です。自分の事業を始める意志より、何故安全な大企業を飛び出して始めるのかということに周囲の圧力の方が大きく意志を捻じ曲げる方向に働くものです。その意味で母親の意見が大きいというのは充分理解できます。

始めるなら身も軽い独身の若いうちに駄目もとで始めるということでしょう。事業を始めたからといって必ず成功なんて考えられないからです。しかし、兎に角始めれば何とかなるというのが20年間の経験です。今の方がもっともっとお金を工面する面で恵まれています。


From: 程 近智
 Subj:【33】家庭のパラダイム変化

【31】飯坂譲二
ecやnetの議論以前に日本の家庭に潜むパラダイムの変化を求めないといけないのかなと思えますがいかがでしょう。

私も同感です。昨年末、全国の学生のVentureのサークルのまとめ役を行っている大学院生に聞いたところによると、これらのサークルには1,2年生は多いのだが、3,4年生になると圧倒的に少なくなり、特に工学部の学生は親の反対に加え、教授の指導もあり、大企業に「誘導」されてしまうそうです。先生方には誠に失礼ですが、まだまだ日本ではベンチャーを体現することなどにより、その重要性を認識している方は少ないのが実態ではないでしょうか?

私は、もう一つ問題があると思います。それは、大企業側の問題です。ベンチャーへ飛び出して行った社員が仮にそのベンチャーが失敗に終わった場合、戻ることを快く思わない日本企業が多いということです。これらの人にカムバックを許し、再度迎え入れる仕組みを作ることが必要だと思います。勿論、誰でもという訳にはいかないと思いますが、人材の流動化や有効活用をもう少し見込んだ人事制度にすべきだと思います。


From: 磯崎 哲也
 Subj:【34】変化は始まりつつある

■要約
・「パラダイムの変化」を待つなんてのはナンセンス!必要なのは「成功事例」だ。(それも「キャピタルゲイン系」のやつ。)
・へにゃへにゃしたやつはベンチャーの方から願い下げ。ECのベンチャーに「新卒」なんていらん。
・人材の流動化は進みつつある。「禍福はあざなえる縄のごとし」で、大企業の破綻は、「使える」人材を野に放出し、次世代の経済発展の元になるだろう。
・特に金融関連は優秀な人材の流動化が最も進んでいる領域。こうした人材がベンチャー支援など、社会を変革する領域に進出しつつある。
・実際、ECをやっているベンチャー連中は、元気!

■本文

【33】程近智
【31】飯坂譲二 ecやnetの議論以前に日本の家庭に潜むパラダイムの変化を求めないといけないのかなと思えますがいかがでしょう。

私も同感です。

全然同感できません。(^^;)「ecやnetの議論以前に、家庭に潜むパラダイムの変化を求めないと」というなら、「じゃあ、どうやったら、その家庭のパラダイムは変化するんですか?」ということになります。ほっといたら、そんなもんは変わるわきゃありません。 結局は、それが変化するのは、「あいつみたいになりたい」という「成功事例」がどんどん出て来て、でしょう。

それも、「サラリーマン時代には年収800万円だったが、独立したら年収1500万円になった」くらいでは、背負うリスクに対してリターンが小さすぎると映ってもしかたないです。アメリカみたいに資産数千億円とか数兆円まで行かなくてもいいですが、「あいつ、会社がIPOして資産が20億円になったらしいぜ」くらいの事例はどんどん必要だと思います。(今度、日本の某ネット関係の会社が、アメリカのNASDAQに公開されますが、株価は投資額の100倍だそうです。1億円が100億円。)

「議論以前にパラダイムの変化」じゃなくて、「議論してる暇があったら、自分でなんかやれ」ということではないでしょうか。ECの本質というのは、「議論してるやつより、実際にやってるやつのほうがエラい」というのが徹底している点ではないかと思います。程さん【33】のおっしゃるとおり、これからは、whyじゃなくて「how to EC」であり、 howも総論じゃなしに各論を実行できるやつがエラいということになると思います。

【33】程近智
昨年末、全国の学生のVentureのサークルのまとめ役を行っている大学院生に聞いたところによると、これらのサークルには1,2年生は多いのだが、3,4年生になると圧倒的に少なくなり、特に工学部の学生は親の反対に加え、教授の指導もあり、大企業に「誘導」されてしまうそうです。先生方には誠に失礼ですが、まだまだ日本ではベンチャーを体現することなどにより、その重要性を認識している方は少ないのが実態ではないでしょうか?

そんな「ママがだめだっていうから・・」とか「教授にだめだと言われまして・・」なんてやつは、ベンチャーの方から「願い下げだ!」とお断りされますよ。(測定機器のベンチャーとか、レストランチェーンのベンチャーならともかく、ビジネススピードの速いネット系ベンチャーは、「つぎ、ボク何やればいいですか?」みたいな新卒くんは、使いようがないと思います。もちろん、今は学生時代からビジネスで実績を上げてらっしゃるかたも、多いですし、年齢には関係無いです。)

「日本人全体にベンチャーマインドを持たせよう」なんてのは不可能だし、そんな必要も全然ないです。1億人のうち、100人か、せめて10人くらい成功者が出れば、それで十分日本は明るくなりますよ。

【33】程近智
私は、もう一つ問題があると思います。 それは、大企業側の問題です。ベンチャーへ飛び出して行った社員が仮にそのベンチャーが失敗に終わった場合、戻ることを快く思わない日本企業が多いということです。 これの人にカムバックを許し、再度迎え入れる仕組みを作ることが必要だと思います。勿論、誰でもという訳にはいかないと思いますが、人材の流動化や有効活用をもう少し見込んだ人事制度にすべきだと思います。

「大企業に戻れないからベンチャーやりたくない」というようなやつも、ベンチャーの方からお断りでしょう。戻るところが無い方が、人間、燃えるわけで。孫子曰く「兵士は甚だしく陥れば則ちおそれず、往く所なければ則ち固く、深く入れば則ち拘し、やむを得ざれば則ち闘う。」で。戻ろうと思えば戻れる「軽地」で戦うのが最もヘタな戦闘です。大企業の社内ベンチャーなどがうまくいかないのも、それが原因ですよね?

幸か不幸か、現在、大企業などの経営破綻が相次ぎ、残った企業の中にも沈滞したムードが漂っていて、人材の流動性は高まっています。もちろん、大企業の中にも全く使えないヤツも多いわけですが、何十人かに一人の割合で、野に出て活躍するやつが出てきています。特に、みなさんご存知の通り、金融系は国内系の破綻やリストラが進む一方、外資系の参入で年収数千万円、数億円というようなスタープレーヤーがごろごろ出て人材の流動化が進んでいます。

外資系の「四半期ベースで業績を見直し、成果が上がっていなければクビ」というカルチャーが最も浸透してるのも、金融の領域でしょう。銀行をやめて、政党の政策立案についたり、ベンチャーの支援をしたりする人も増えてます。人材の面でも、まずは金融が変わって日本が変わるんじゃないでしょうか。

アメリカでも、80年代に大企業を中心に社員を半分に減らすような大リストラが行われた結果、玉石混交の人材が野に放たれ、中には自分でベンチャーや SOHOをはじめるやつらがいて、それが大きくなってきて今の好景気があるという説があります。「禍福はあざなえる・・」で、日本もそうなる予感が、最近非常にいたします。

このオンライン会議で話を聞かせていただいてきて、「ECの発展のため政府に期待」とか「ママがやっちゃだめというから」とか「まずは家庭のパラダイムの変化を」みたいな話が多いので気分が滅入ってましたが、先日渋谷で、名前をあげればみなさん御存知の超有名ネットワークビジネスの経営者の方々などが30人ほど集まって宴会がありました。(それも、学生の宴会みたいな、飲み放題3000円ポッキリというのが、またナイスでした。)

みんな、とにかく明るい。元気! 日本の未来をしょっていくのは、大企業じゃなくて、彼らだと痛感いたしました。私も、今、明日をも知れぬ身で新しいビジネスを立ち上げてますが、今までの人生で、今が一番楽しい!、です。(^^)


From: 中村 伊知哉
 Subj:【35】日本キッズは大丈夫か

磯崎さん【34】の指摘に同感。必要なのは、若いくせに大成功、のヒーローの出現。大人の役割は、その連中をほめたたえること。日本のインターネット系の人やデジタル表現系の人って、ムダに大学なんか行かないで若いうちから自分でリスク取って活動している人がけっこう多いと思うんですが、不況のせいでしょうか、そこに続いていこうとするキッズも増えてきているような気がします。面白いことをやることがカッコいいことだ、って考える若者が。

アメリカの経済をベンチャーが支えているかというと疑問ですし、日本でベンチャーが大企業より重要になっていくとも思いません。ゼニもうけがステイタスとなるアメリカ的な風土に日本も染まるかというと、日本の美意識からしてこれまた疑問です。そうなってほしくもない。ただ、業を起こしたりオーナーになったりする欲望とか、新しいものを作ったり表現したりする火の玉のような意思とかの方が、有名組織に入るよりカッコいいよね、っていう風潮は来ると思います。

ちなみに私のいる学校の学生はみなベンチャー起こしてキャピタルゲインで一発あてるようなことばかり考えてますが、連中を見ていると、それはそれでモノカルチャーだなあということと、それなら博士号なんていう安全弁取ってないでスグやればいいのに、ということを最近よく思います。

【34】磯崎哲也
■要約
・「パラダイムの変化」を待つなんてのはナンセンス!必要なのは「成功事例」だ。(それも「キャピタルゲイン系」のやつ。)
・へにゃへにゃしたやつはベンチャーの方から願い下げ。ECのベンチャーに「新卒」なんていらん。
・人材の流動化は進みつつある。「禍福はあざなえる縄のごとし」で、大企業の破綻は、「使える」人材を野に放出し、次世代の経済発展の元になるだろう。
・特に金融関連は優秀な人材の流動化が最も進んでいる領域。こうした人材がベンチャー支援など、社会を変革する領域に進出しつつある。
・実際、ECをやっているベンチャー連中は、元気!


From: 水野 隆一
 Subj:【37】日本キッズは大丈夫か

【36】中村伊知哉
ちなみに私のいる学校の学生はみなベンチャー起こしてキャピタルゲインで一発あてるようなことばかり考えてますが、連中を見ていると、それはそれでモノカルチャーだなあということと、それなら博士号なんていう安全弁取ってないでスグやればいいのに、ということを最近よく思います。

私も昨年、某私立大学で就職セミナーの講師をした際、Q&Aで『どの分野のベンチャーなら成功できますか?』という質問が来ました。思わず『そんなの知ってたら、私が脱サラしてやってるわい。何がやりたいか、何ができるか、という情熱がなかったらベンチャーなんて、絶対に成功しない!』と、怒鳴りつけてしまいました。

最近のベンチャー指向の学生も、結構『ベンチャー』ではなく、単に『起業してみたい』という願望だけ、のような気がします。だから、いろんな保険をかけまくっているような気がします。(博士号だけでなく、いろんな資格とりまくったり、まずベンチャー企業の連絡会に入会したり)


From: 小林 一
 Subj:【38】やはりビッグバンが必要だ

昨年のサミットの最後に、次のような投稿をしました。今回の議論に加わって改めて同じ思いを強くしましたので、後日談とともに再掲させていただきます。(小生の入力ミスもあり、皆様に届かなかった可能性がありますので)

Ending Remark: Thank God
Ending my comments, I would like to introduce the most interesting joke I ever heard. It was a conversation in the American Chamber of Commerce in Japan which is known as the most influential American Chamber of Commerce abroad and I myself have belonged to for ten years.

Question: " What is the difference between potato and American ?"
Answer: " Potato is cultivated."
Doesn't it make sense ? I think the fundamental concept of the evolution of Asian information society is to introduce the most advanced American system and to cultivate more the indigenous resources, natural and human. In this context Japan's pronblem is that it is too much FERMENTED. Thank God for Asian potatoes.

このジョークはお陰様で、イギリス人のNGOの方や、インドセンターの方、アメリカ人で埼玉県小川町で紙漉きと版画をやっていて普通の日本人よりはるかに日本(やアジアそしてもちろんアメリカ)の文化や農業に造詣の深いアーティストのリチャード・フレイビン氏をはじめ、多くの外国人に好評でした。

極め付きはジャパンタイムズのアートコラムニストのジュリア・カセム女史の一言「日本の問題は”FERMENTED” (発酵(興奮)している) ではなく”CONSTIPATED”(便秘している)だ」やっぱり日本に必要なのは色々な分野でのビッグバンだと思いました。それにしてもイギリス人のジョークは辛辣です。


From: 櫻井 豊
 Subj:【39】日本キッズは大丈夫か

【35】中村伊知哉
磯崎さん【34】の指摘に同感。必要なのは、若いくせに大成功、のヒーローの出現。

ストックオプションによる収入が日本では給与所得扱いなんだそうで,となるとほとんど税金で持っていかれてしまうから,それより経費扱いできる方が,とかなっちゃいそうですね,日本では。


From: 程 近智
 Subj:【40】変化は始まりつつある

【34】磯崎哲也
■要約
・「パラダイムの変化」を待つなんてのはナンセンス!必要なのは「成功事例」だ。(それも「キャピタルゲイン系」のやつ。)
・へにゃへにゃしたやつはベンチャーの方から願い下げ。ECのベンチャーに「新卒」なんていらん。
・人材の流動化は進みつつある。「禍福はあざなえる縄のごとし」で、大企業の破綻は、「使える」人材を野に放出し、次世代の経済発展の元になるだろう。
・特に金融関連は優秀な人材の流動化が最も進んでいる領域。こうした人材がベンチャー支援など、社会を変革する領域に進出しつつある。
・実際、ECをやっているベンチャー連中は、元気!

磯崎さん、コメントありがとうございます。 確かに他人にすぐ影響される、信念のあまりない人はベンチャーには必要ないですね。 私は、最近は大企業相手のEC関連プロジェクトに注力していて、日本でも着々と広がりつつある本来のベンチャースピリットを見過していた気がします。私も「成功事例」、「大企業の破綻」、「優秀な人材の流動化」そしてベンチャーなどが日本のECを加速するのに最も重要だと感じます。

ただ、米国と比較して、全体的に日本におけるベンチャースピリットの希薄さ、各種制度・インフラの不備、政府や大企業におんぶに抱っこといった文化などを実際にそう簡単に変えられるでしょうか? 5年、10年、あるいはそれ以上のテーマでしょう。

ECの分野では、米国は日本の3-4年先を行っています。 ここ数年で何とかしないと益々米国にこの分野を席巻されてしまいます。勿論、Nasdaqに上場しようとしている日本のベンチャーもこれからは幾つか出てきて、EC化の担い手に成るかもしてませんが、日本の産業に革命を起こすクリティカル・マスに成りえるでしょうか? ここ数年で勝負が決まるとしたら、日本の土俵では米国のようにベンチャー/アタッカーを作ることができません。

ベンチャーは確かに、核の一つになってもらいたいですが、それだけでは現実的に力不足です。本来ならば、あまり期待したくない大企業や大学に、今まだ人材や資金(最近は少なくなったが)があるのならば、ここを上手く活用すべきではないでしょうか。幾つかのベンチャーは大企業に食い込んで、「上手に」活用しています。日本はベンチャーと大企業という両輪が機能して始めてブレークスルーするのではないかと思います。

時間はあまりない中、大企業や大学(両方とも沢山の非効率を抱えているのは承知)にもっと頑張ってもらわないと行けないと思います。本来、良いベンチャーはクロスボーダーで通用すると思いますので、日本だの、米国などで語ることことは良くないと思います。 磯崎さんたちが、日米をまたいで活躍することが、もう一つのブレークスルーに成るのを期待しています。


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