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セッション1

「ネットワーク経済と情報通信インフラ」


料金問題6

From: 尾野 徹
 Subj:【51】電波利用

電波利用で安くする方法、徐々に日本国内で実験が始まっているのですね。先日の桜井さんの特定小電力無線(2.4GHz帯のスペクトラム拡散)を使ったネットワークにはたいへん興味を感じました。

そして、先週金曜日19日の西日本新聞には以下の記事が出ました。
無線CATV実験開始
宮崎県北郷村 最先端技術で交信
(記事要旨)
双方向のディジタル放送を無線で行うマルチメディアCATVの実用化に向けた実験の電波発進式が18日、宮崎県北郷村の村民体育館で行われた。この実験は通信・放送機構が進める「マルチメディア・モデル農村展開事業」でディジタル方式の無線でのノウハウを得るために、、、、今月12日に郵政省から予備免許が出て2001年までディジタル方式のTVやTV電話、インターネット接続などを実験。費用3億円。
とあります。

http://www.cnet-ma.ne.jp/kitagoson/catv.htm
に簡単な紹介がありました。そういえばなにかの資料で見た記憶がありますが、いよいよ始まったのですね。隣の県ですからみにいかなくっちゃ。(無線というのにケーブルTVという呼び名もおかしいかもしれないけれどわかり易い)


From: 岸上 順一
 Subj:【52】望まれる料金制度とは

【47】小林偉昭
インターネットの料金について、将来にすごい希望をもって勝手な意見・期待を書かせてもらいます。
家を買うとき広い道路に面して、南向きの角地がいいとか思う。道路のないところ、あっても細い道路では家を建てようとはなかなか考えない。道路が先か家が先か。太い回線がただで利用できる環境であれば、そこに家を建てて、高速回線を自由に活用したい。

■この比喩はアメリカでは全く逆になるのですね。すなわち「広い道路に面して南向きの角地」にはまず家を建てたいと思わないでしょう。彼らは不便でプライバシーを保て治安のいいところを好みます。そのためにお金があれば道路は自分で引きます。また高速道路も周辺の住民が長い期間に渡って1%の余分なtaxを払うことを投票で50%以上の賛成で可決して作ったりします。税金に関してもすべての国民が確定申告をするのでその使い道に対する関心も高く、無料で施して貰うという感覚ではないですね。

【47】小林偉昭
これは個人の好みでお金を遣わないといけないか。2.4GbpsのWDM対応ルータのようなものが必要になり、

■これは受け売りですが、個人の利用ではdisk容量も回線速度もそろそろ人間の限界に来るといういう話があります。それが一人あたり10GB/PC,5Mbps位だろうと言われています。従って個人利用の想定ではGbpsの需要は無いのではないでしょうか。勿論バックボーンの話は全く別です。


From: 中村 伊知哉
 Subj:【53】論点の提起

2週目に入りましたが、議論が進んでおりますので、これを推進して頂きたいと思います。

これまでの主な論点としては、
・定額制高速インターネットは電話網とは別に構築していくべきか否か(定額制はなぜ必要かを含む)
・アクセス回線の開放は是か非か/規制と競争の関係をどうするか(外資を含む競争、CATVなど新メディアの可能性、NTTの収益・競争力維持の是非 等)
・利用者の料金負担をどの程度に設定するか)(ネット度、インフラ・アプリケーション・コンテントの総合的資金分担 等)
・日本に高速ハイウェイを整備する必要性をどうみるか(FTTHの可能性、情報需要・新産業構築・表現文化の観点 等)
といったことが挙げられるでしょう。

料金、システム構成を中心に議論を進めておりますが、さらに論点を深めることを期待したいですし、モバイルやデジタル放送に関する議論や地域格差に関する議論もしておきたいところです。また、情報リソースの共有の議論から、情報需要や新産業構築のためのインフラ論など、日本の情報社会論にもコマが進んでいます。ネットワークを使う人間や社会経済側の「情報の創造・利用」という観点の議論ですから、今週は、これも本格化させて頂ければと思います。

・日本の情報化投資がアメリカに比べ劣るのはなぜか?
・必要なリテラシーとは?
・医療、教育、行政などの情報化に関する課題は?
・世代間の問題はあるか?
そして
・2000年問題をどうみるか?
など、語るべきことはたくさんありそうですね。


From: 中川 晋一
 Subj:【54】NTT独占?

【50】尾野徹
ということで、小池さんがおっしゃるようにNTTの光ファイバー貸し出し義務論は大歓迎です。NTTは卸しのみ、自らはサービスを禁ず。これは新しいサービスが次々と出てくることでしょう。

これは確かにそうなのですが、ギガビットネットワークを始めとする次世代インターネットの研究開発に直接関わるものとして、昨年以来様々な活性化策を打ってきました。今思っているのは、「Nxxってそんなに元気じゃないな。」ということです。実際にこれまでの有線通信行政の様々な所において、技術面での指導性や役割は巨大なものがあったと思います。しかし、勘違いは、「ナンバーワンカンパニーが政策を作るんだ」という妄想かもしれないと思っています。この勘違いが、様々なバイアスを産んでいるように見えて仕方がありません。

それは、実際の物理回線の充足率(呼損率)を実数で持っているのは、彼らコモンキャリアであって、政策を作る官庁側ではないため、「これこれの設備投資を行え!」みたいなトップダウンアプローチを取ろうとしたとき「実際の通信の頻度はこれこれで、これを採算ベースに乗せるのにどれ位大変で、だからこれこれの理由で、弊社としては出来かねます。」と言われたとき、現実に物理網を持っている所しか分からない部分と、その向こうにいるユーザコストへの跳ね返りを考えた時、無理なステアリングを強いる事は一回だけなら出来てもずっとは出来ないと思います。

がんの末期の患者さんに大量のステロイド治療を行い、かえって死期を早めてしまうようなものです。彼らの言う「だって明日から電話が通じなくなるのは困るでしょう?」という言葉にはそれなりの説得力があると思います。大事なのはどうやって外堀を埋めて本丸に入っていくかという戦略だと思っています。

【50】尾野徹
また、今の日本の景気刺激策・情報化投資で「光ファイバー敷設」とよく言われますが、あれは単にNTTさんへの優遇投資にしか聞こえない、、、そういった投資をより本格的に景気に活かすためにも光の卸し制度を明確にすべきだと思います。

例えば、予算の要求を行っていくときに、「こうなって欲しい。」というのはとても簡単ですが、殆どの場合「こうするとこう嬉しい」といわなければなりません。血税を配分する大蔵省にとって「NTTさんへの優遇投資にしか聞こえない」ミエミエの政策を許す事はないと思います。実装を考えたとき、実業界も巻き込んで本当にいいモデルを考えうるのかどうかを良く説明できなければ。


From: 小池 良次
 Subj:【55】NTT独占?

中川さん【54】のおっしゃる、郵政とNTTが直接交渉しても「実際の数字を持つものと持たない者では勝負にならない」ということは良くわかります。この現業の強みは米国でも同じじゃないでしょうか。実際、タリフ制度を導入している米国でさえ、この点はなかなか難しいですから。

だから交渉(あるいは指導)を諦め外資を導入することが重要じゃないでしょうか。実際、いまMCIワールドコムが東京でNTTに管路を貸せとか交渉していますよね。(米国側の情報で確認は取ってませんが)こうした日々の圧力が重要だと思います。逆に(國領さん【41】と同じですが)どんどんこうした外資の後押しをして競争によって実際の料金低下やサービス向上を引き出すしかない。そう思うんです。

もうひとつはNTTから社内ベンチャーが出るようにすることだと思います。今回のNTT再編のように10年の歳月を費やして東西、長距離国際の3つに分けるようでは、時代についてゆけないと思います。逆にxDSLを機会にNTTが卸し売りに徹してもらう代わりに、NTTの中の優秀な経営者や技術者がスピン・オフしてxDSLサービスの子会社をいくつも作ってもらうのが僕の理想です。そのためには持ち株制度の緩和などNTTにメリットが具体的に出るようにしておくべきだと思います。またスピン・オフした人には磯崎さんが指摘したように株式上場による大金儲けができるようにしたいものです。


From: 小林 博昭
 Subj:【56】定額制での運営は可能か(日米比較)

定額制について
審議会でも何でもないので言いぱなっしに終わってしまうのは残念ですが、定額制の米国で大手地域電話会社が倒産したという話もありませんから、ユーザーの立場でのみお話をさせていただいたわけです(情報通信インフラ【17】)。数字が伴わないと定額制と従量制の是非の話が進みませんから、ご参考まで、どれだけのコストで電話事業に限った場合運営できるかは地方の有線放送電話などは次の例が参考になるのではないでしょうか?

地方の有線放送電話は経営が低空飛行でも月次2000円前後の料金です。これはオペレータ側が小人数で運営しているから出来るわけです。伊那市などの例でも運営に携わる方々は9人で8900回線をメンテしています。(加入者数では市役所などが1加入者で400も持っているので加入者数では7800加入者だそうです。)一人1000加入回線数ということになります。月次料金は1800円で、900円が運営費、100円が積立金、800円が設備の返済金で、1000を運営費とすると黒字になるそうですが、もともと収益を上げる必要はないそうですので900円で赤黒とんとんというような話です。

これをNTTの巨大に見えますが5800万加入とすると社員数18万人とすると一人当たり322回線ほどになりますから同じベース(定額制:月次1800円)で計算するとNTTはキャッシュフローから半分を設備の償却、または借入金の返済にあてる有線放送と同じペースで事業を展開するとは5.8万人で運営しないと地方の有線放送なみの運営すらできないことになってしまいます。つまり現在の電話料金体制を維持しないとNTTの巨大な人員を賄えない体質なのが現状でしょう。

従って定額制に移行せよ、などと迫っても実は体質は虚弱体質でなんて言い分けになってしまいそうです。ただ、NTTの過去の蓄積などからすると料金の50%を返済にあてないと運営できない体質ではないでしょうから、定額制にしても10万人規模の人員は充分養っていける収入が得られるのではないでしょうか。ちなみに米国のベルアトランティック電話会社はNYNEX(ニューヨーク電話会社)を合併した時点で4000万加入、人員が13.5万人と聞いています。勿論電話は定額です。

家に帰ると今月の電話料金は?「3万円か、先月から2万円ほど減ったな」、なんて会話疲れますね。高い電話料金を何とかしてくれというのが一般の加入者(特に子どもを持つ親)の気持ちでしょう。(米国内ならイライラしない電話の長話も日本では「おーい長電話はやめろ」、と常々子どもたちに言わざるを得ない親の気持ちが従量制の料金はまことにけしからんということなるのです。


From: 藤原 洋
 Subj:【57】定額制での運営は可能か

小林博昭さん【56】のご指摘は、全くその通りだと思います。NTTの人員は、インターネットアクセスの観点だけからは、多すぎることになるでしょう。つまり、従量制(必ずしも悪い仕組みではないと思います!)の電話回線交換システムのビジネスモデルでは機能しても、IPサービスにはそぐわないビジネスモデルだということだと思います。この矛盾を解決する一つの方法は、常時接続のルータ直収ネットワークを別に構築することだと思います。全く別の事業体(他社とのアライアンスも含めて)をNTT内外に設けることも必要かもしれません。


From: 尾野 徹
 Subj:【58】望まれる料金制度とは(日米比較)

ただいま、別府でハイパーネットワーク社会研究所のワークショップを行っていますが、昨夕のパロ・アルトのナノスペースという会社のプレゼンには皆さん、あんぐり口をあけて日米格差を徹底的に感じてしまったですよ。勿論、このMLの公文先生や会津さんも一緒ですからより詳しく、あるいは様々な角度からコメントいただけることと思いますが、先ずは第一報。

彼らは、市役所と一緒、あるいは単独で光ファイバーをHOMEに引いてやろう、としています。現状は、市役所と半々の費用負担で実験してみよう、ということのようですが(場合によっては市議会がお金を出さない場合は自分達の資本そのものでる)、なんと、
100Mを月150ドル
でサービスすることを計画している、というんです。

 

何度も聞き直してしまった。「100Mですか?日本では光ファイバーを家に引きこむのは6M程度を想定してたのではなかたっけ?また、日本では1.5Mを月100万円程度掛けて引いているのですよ?本当ですか?」って感じです!もう、二桁違う感覚に、かつ、想定伝送量の差に愕然としてしまいます。勿論、光ファイバーそのものを貸し出すことも考えているようで、両端の装置さえ用意していけばなんでもできる、っていうような発想のようです。何しろ近くに様々なハイテク企業があるので新製品をじゃんじゃん採用して試みられる、とのこと。

なぜそこまでできるの?なぜするの?っていう類いの質問に、自分たちの地域に子供たちに伝説を残してやりたい、ですって。そうそう、引き込み費用も一ヶ所あたり4、000ドルを想定しているのですって。あの広いアメリカで、、、引き込み費用がこんなに安い。MCIワールドコムさんは、都心で自ら光を引くということだったようですが、日本の工事金の高さにこれまた逆に唖然としているような話を聞いていますが、、、、

郵政省の次世代ネットワークの委員会にこの話をしてみますが、皆さん(大企業の社長さんや会長さん等の代表権を持っておられる方々ですが)どう反応されるのだろうか、、、、伝説を創りましょう、なんて言いにくいなぁ。。。


From: 中村 伊知哉
 Subj:【59】望まれる料金制度とは(日米比較)

【58】尾野徹
なぜそこまでできるの? なぜするの? っていう類いの質問に、自分たちの地域に子供たちに伝説を残してやりたい、ですって。郵政省の次世代ネットワークの委員会にこの話をしてみますが、皆さん(大企業の社長さんや会長さん等の代表権を持っておられる方々ですが)どう反応されるのだろうか、、、、伝説を創りましょう、なんて言いにくいなぁ。。。

伝説を残したいから、なんて言う人は少しヘンなんだと思います。すごいインフラってものはそういうヘンな人が引っ張るからこそ実現するような気がします。日本に高速ネットワークは必要か、という議論で、「インフラ」を整備する「理屈」が難しいということを申し上げましたが、こういう理屈を超えた信念や理想のようなものが必要なんでしょうね。

オーナー企業が信念や理想で突進する、という状況を生むことが必要なのかもしれません。ベンチャーが求められる理由はそういうところにあるんでしょう。大企業のサラリーマン経営者の場合は「理屈」で進むしかないですから。また、昔の役人であれば、信念や理想で政策を追求できたかもしれませんが、今は政府にそんな勝手な信念は許されないでしょうし。


From: 関口 和一
 Subj:【60】論点の提起

ウェブをご覧になった富士通BSCの堀口正幸さんから以下のようなご意見が投稿されました。いかがでしょうか。

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料金についてのいろいろな皆様の意見はそれぞれもっともな面をすこしづつもっていると思いますが、なぜそのような議論をしなければならないのかコンセンサスのないまま議論しているのではないでしょうか。利用者が望む良いサービスを安い料金でやって事業が成りたつのであれば、だれかが事業を始めることにより勝者の交代が発生するのではないのですか。議論などしなくても変化するはずです。

そのような方法でなく、政策的、公共負担でネットワークを作る議論であるなら、調整が必要です。皆さんは何の議論をしているのでしょうか。


あなたのご意見をお寄せ下さい


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