セッション1
「ネットワーク経済と情報通信インフラ」
料金問題7
| From: | 小林 博昭 |
| Subj: | 【61】議論の意義 |
料金問題で意見を述べた一人として堀口さんのご意見について私の考え方を申上げます。私はこの電子会議の中で日本の通信料金が安いか高いかを議論したくて提言いたしました。この議論は高い、安いという直裁的な議論ではなく、皆さんのコンセンサス=国としての経済競争力、他の消費、購買力を代替するから問題である、ということを意識の中にもっているので出てくる議論ではないでしょうか?1円払って得られる情報を50円払わなければ同じ情報を得られない情報のコスト格差は最終的には例えば、製品のコストに反映されます。
この電子会議ではまず各人が考えていることを(多分その業界の歴史を背負っている方)述べていただきその是非を議論し、提言をまとめ、めぐりめぐって政策に反映してもらうというプロセスを描いています。(私の一人よがりかも)一例としてNTTの従量制の料金が高くてとんでもない料金になることを日頃の電話の使用を通じてわかっているわけで、では定額制をNTTは検討するかというとそんなことは天地がひっくり返ってもおきないわけです。
但し、このような問題が問題として意識されているか、いないかは国としての通新政策の策定に大きく影響するのではないかと思います。つまり問題点の摘出としてのわいわい、がやがやは必要なのです。従って目標を定めた議論(コンセンサスを元にした議論)ではない議論も必要と思います。また、この議論の結果料金を下げろと提言する場ではないと思います。特に電話の料金などはNTTが100%加入者線路を独占している状況で利益が上がるならその状況を利益が少なくなる状況に変えるなどということは外部からの指導、強制がなければ自発的に発生しにくいです。
基本的に競争原理が働きにくいところで競争原理が働くようにするためにはそこに光を当てて議論する=意識の中に存在させることが必要と思います。市場原理(安くて便利なものが勝つ)に任せられない面、それは議論(政策的な知恵出し)が必要ではないでしょうか?
| From: | 中村 伊知哉 |
| Subj: | 【62】議論の意義 |
料金を議論する必要性を議論することは無意味ではありますまい。私の考え方を申し上げます。
1 料金はインフラの提供と利用のインタフェースの柱。これがインフラの構成と情報の利用態様を規定する。
2 市場が決めるなら確かに「水準」を議論する必要性は低い。(ただし依然市場のみが決められない面を持っている。私たちの議論では、水準の問題は淡泊に過ごし、コンテントを含む情報コスト負担の議論となったが、構造の問題として、水準は議論すべき意味がある。水準を議論しなくてよければそれはインフラではなく、最初から議論しなくていい対象なのではないか。)
3 議論が集中した定額制の是非は、1に関し決定的に重要。どんな情報社会を想定し、どんなインフラを作るかに直結。(現にこれを切り口にそういう議論が進められてきている。)
4 これらを通じ政策含意が発生すれば、それはそれで議論。
どんなインフラをどのように実現するか、というテーマに当たり、料金問題は、議論の入口として有用であり、議論の終着点にもなるのではないでしょうか。このあたり、けっこうコンセンサスがあるなあと感じておりました。
| From: | 藤原 洋 |
| Subj: | 【63】議論の意義 |
【62】中村伊知哉
料金を議論する必要性を議論することは無意味ではありますまい。
料金議論は、日本の置かれている状況を国際的・経済戦略的見地から意味があると思います。どのくらいの水準になればどんなふうになるのかというイメージ作りは重要かと思います。これは、ある意味では、日本がアメリカ型の自由競争市場とは違うと共に、歴史的に見た文化・風土の違いに起因するところも多くあるため、堀口さん【60】のおっしゃるコンセンサスも含めての議論が必要なように思います。
【62】中村伊知哉
1 料金はインフラの提供と利用のインタフェースの柱。これがインフラの構成と情報の利用態様を規定する。
その通りだと思います。料金は、ネットワークを利用して企業活動を行なうビジネスプラン上の基本となるもので、具体的なイメージができていると大胆で的確な事業展開ができることになると思います。
【62】中村伊知哉
2 市場が決めるなら確かに「水準」を議論する必要性は低い。(ただし依然市場のみが決められない面を持っている。私たちの議論では、水準の問題は淡泊に過ごし、コンテントを含む情報コスト負担の議論となったが、構造の問題として、水準は議論すべき意味がある。水準を議論しなくてよければそれはインフラではなく、最初から議論しなくていい対象なのではないか。)
水準の話は、ネットワーク社会におけるあらゆる企業にとって実質的に極めて重要だと思います。また、通信事業者から見ても、ここのところは、ユーザーニーズをつかむ上で、鍵になると思います。このユーザーニーズを見据えた通信事業者が、競争力をもてるのだと思います。
【62】中村伊知哉
3 議論が集中した定額制の是非は、1に関し決定的に重要。どんな情報社会を想定し、どんなインフラを作るかに直結。(現にこれを切り口にそういう議論が進められてきている。)
本件については、何度か発言させて頂きましたが、技術的な実現手段の前提が必要で、単純に定額制か否かではないと思います。電話網の常時接続と定額制には、無理があると思います。
| From: | 飯坂 譲二 |
| Subj: | 【64】議論の意義 |
【60】堀口正幸
利用者が望む良いサービスを安い料金でやって事業が成りつつのであれば、だれかが事業を始めることにより勝者の交代が発生するのではないのですか。議論などしなくても変化するはずです。そのような方法でなく、政策的、公共負担でネットワークを作る議論であるなら、調整が必要です。
ご指摘の通りです。いま、私の住むカナダのビクトリアでは、どんどんと電話からCATVに切り替える家庭が増え、接続工事に来た人が残業続きで音を挙げていました。日本でも電話代を気にしなくてすむ24時間接続買おうなCATVにつなげたインターネットがはやり始めていると聞いています。おっしゃる通り、経済のメカニズムが働くと思います。
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