セッション1
「ネットワーク経済と情報通信インフラ」
料金問題2
| From: | 櫻井 豊
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| Subj: | 【11】低額、定額についての疑問 |
【5】柿ヶ原 康二
個人的には、使っても使わなくても料金が同じというのは変だと思うのですが。従量制かつ低額ではだめなのでしょうか?
我が家での話になりますが,1990年頃から自宅に自前で設置したメールサーバやニュースサーバにアクセスしてメールやニュースを利用していた妻が,1993年頃から出始めたWebのアクセスを全然やろうとしなかったのは,当時のメディアがISDNだったからです。つまり、こうやって待っている間も課金されるのは嫌だ,とのこと。 あるいは子供がギャーと泣いて席を離れている間も,切断しないと課金されてしまうのが嫌だ,とも。
それがOCNエコノミーにして定額制になったら,実際に支払っている金額は当時の何倍かなのにも関わらず,今度は使えば使うほど得ってことでしょう,と来たもんです。たしかに,テレビ放送やレンタルビデオで借りてきたビデオを「ながら」で見たりすることを考えると,これはちょっと席を離れるからといっていちいちテレビやビデオを消さないわけで....
将来,インターネットの利用方法としてどのようなものが出てくるかが未知数である以上,定額制を望むことはそれほど罰が当たることではないばかりか,逆に新たなサービスやコンテンツを誘引するきっかけにすらなるのではないでしょうか。現在のサービスやコンテンツだけをイメージして,インフラのあるべき姿を規定してしまうことは,もったいないように思います。
定額制に関しては村田さん【3】も書かれているようにアメリカのインターネット利用では見直しの機運が高まっています。4分の電話利用をベースに作られたネットを平均22分のインターネットアクセスに利用されると電話会社は持たないからです。
既存の電話ありき,の話だとそうだと思います。既存の電話サービスを使ったインターネットを定額にしようという話と,インフラが何かは別としてインターネットを定額にしようという話は,切り分ける必要が有りそうですね。
| From: | 岸上 順一 |
| Subj: | 【12】低額、定額についての疑問 |
【11】櫻井 豊
既存の電話サービスを使ったインターネットを定額にしようという話と,インフラが何かは別としてインターネットを定額にしようという話は,切り分ける必要が有りそうですね。
そうですね。私もインターネットの基本は、「常時接続」「情報の双方性」だと思っています。ISDNは接続時間が短いため疑似常時接続にはなりますが、やはり本当の常時接続は専用線かケーブルなどを使うか、パケット性を生かしたOCNエコノミーのような形になるでしょう。そういう意味では電話ネットワークを使うのは無理があるのですが、一方将来はすべてのものoverIPになると考えると少し単純には考えられなくなってしまいます。しかし数年先のアメリカのコンサルタントの予想でも70%以上のアクセスは56Kモデムだと言われていますから、インターネット人口の増加には電話ネットでの接続は無視できません。
| From: | 田澤 由利 |
| Subj: | 【13】低額、定額についての疑問 |
【11】櫻井 豊
それがOCNエコノミーにして定額制になったら,実際に支払っている金額は当時の何倍かなのにも関わらず,今度は使えば使うほど得ってことでしょう,と来たもんです。
これは、まさにその通りだと思います。我が家もOCNエコノミーにしたとたん、生活が変わりました。「使わなくちゃ損」という感じで、何でもインターネットです。疑問があると、すぐインターネット。出かける前に、インターネット。欲しいものがあれば、インターネット。そして、暇があればインターネット。「いくら使っても同じ」という感覚が、これほど利用率を上げるとは、我ながら驚いています。
インターネットについて、専業主婦の友人がこう言いました。「とっても面白いけど、つながっている間中、頭の横で、チャリーン・チャリーンってお金が落ちる音がするのよね。」人の感覚とは面白いものです。
| From: | 公文 俊平 |
| Subj: | 【14】料金問題について |
私はなんとなく「禍福はあざなえる縄のごとし」という言葉を思い出します。アメリカは、それ自体としては合理的でない(ものになりうる)定額料金制や、ISDNへの転換の立ち遅れ、そして先行したCATVの同軸ケーブルなどを結果的にうまく使って、インターネットへの需要を立ち上げ、ISDNを飛び越したミドルバンドのアクセス網へと向った。それに対し日本は、電話の度数料金制やISDNでの先行、さらには地上波とハイビジョンへの精力集中が仇となって、インターネットの初期普及段階では立ち遅れてしまった。(専用線料金は、ビジネス利用にとってさえ高すぎた?)
しかし、今度は逆に日本のチャンスがめぐってくる。それには、今の立ち遅れを利用して、同軸ケーブルのかわりに光ファイバーをバス型に引いて、放送と通信の一体化や超高速のインターネット・アクセスを一気に可能にする戦略をとればいい。つまり「後手の先手」作戦です。
定額制に関しては村田さん【3】も書かれているようにアメリカのインターネット利用では見直しの機運が高まっています。
【3】村田初穂
4分の電話利用をベースに作られたネットを平均22分のインターネットアクセスに利用されると電話会社は持たないからです。
確かに局から12マイル以内であればほとんど無料に近い金額ですから、これが気楽にインターネット接続を長時間させる契機にはなっています。柿ヶ原さん【5】の言われるように定額が意味があるのではなく低額なところですね。しかし、日本の場合に問題なのはビジネスにおいてもそれほどインターネットが使われていないところにあると思います。多分住宅での利用も同じなのでしょう。それほど需要が無いのかもしれません。
その場合には、日本こそ新しいシステムを前提とした定額料金制の導入をあらためて考えるべきでしょう。百メガ月三千円とか、あるいは一ギガ三千円、いやめんどうだからいっそ帯域とは無関係な定額料金制(一律五千円?)にする、といった革命的(?)な料金制度を構想・提案してはどうでしょう。それに合わせて、もちろん幹線は全光通信のIP over DWDMを全面的に展開する。また、動画像の処理には、私共グローコムで提案しているのですが、オープンな標準を国際的に提案する。というのは楽観論にすぎるでしょうか?
【9】岸上 順一
インターネット電話VoIPとの違いはおっしゃるとおりです。それ以上に考えなければならないのが、surchargeやアクセスチャージでしょうね。アメリカのローカルな電話会社はこのアクセスチャージがあるので、12マイル以内がほとんど無料でもやっていけるのだと言えなくもないと思います。
そうでしょうね。こうした制度を直接どうこうしようとすれば、それに必要な政治的エネルギーは膨大なものになります。せっかくIPネットワークの姿が見えてきたのだから、もう電話でやりあうのはやめにしようと関係者が考えてくださるといいと思うのですが。
| From: | 柿ヶ原 康二 |
| Subj: | 【15】低額、定額についての疑問 |
【11】櫻井 豊
将来,インターネットの利用方法としてどのようなものが出てくるかが未知数である以上,定額制を望むことはそれほど罰が当たることではないばかりか,逆に新たなサービスやコンテンツを誘引するきっかけにすらなるのではないでしょうか。
実際にインターネットにアクセスする時間による従量制料金と定額制料金とのバランスで決まると思います。しかし、どこかで利益を出さなければインフラ提供者もサービス提供者も存続できなくなるので、定額制料金のために回収できない部分が大きくなると定額制料金そのものが上がってしまいます。
現在は、インタネットのヘビーユーザーが定額制を享受している状態ではないかと思います。ニーズに合わせて料金体系をきめこまかくしていくとそれは従量制に近づくのではないのでしょうか?定額制のインフラってほかになにかあるでしょうか?水道、電気、などなど。そうそう交通機関の定期券は定額制ですね。スキー場の一日利用券も(これはインフラではない?)
ほかにも無線をこう使えばこうなる、という具体的な例です。
四国電気通信監理局とPRUG(Packet Radio User's Group)という 東京を中心に活動している無線データ通信のボランティア研究グル ープが共同で実証実験を行っている,徳島県鷲敷町のケースはご存知でしょうか?OCNエコノミーが来ている町役場と,周囲の小中学校や福祉施設等10個所を特定小電力無線(2.4GHz帯のスペクトラム拡散)を使ったTCP/IPインフラで結んでいます。
無線部分の伝送速度は物理レベルで2Mbps,スループットとして150〜200kbpsというもので,通常のEmailやWebアクセスのほかに、VoIPを使ったホットライン電話も運用しています。従来の無線LANとは異なり,1つの基地局に複数の端末局がぶら下がるスターがたではなく,各々の局が自動的に経路制御を行い、必要に応じてA小学校がB中学校のトラフィックを中継して役場につなぐ,というようなことが回線状況に応じて動的に行われるシステムになっています。TCP/IPの下で動作するプロトコルAPFS(昨年の京都IC98でデモン >ストレーション賞を頂戴しました。)をはじめとして,すべてを自分達の手作りで完成させたシステムです。
伝播距離ですが,無線部分に特定小電力を使った場合は1〜2km,アマチュア無線を使った場合は40km程度という実績となっているものです。詳しくは次のURLあたりからたどってみてください。http://www.drug.prug.or.jp/ ご参考まで。
| From: | 国領 二郎 |
| Subj: | 【17】データ通信料金の概念 |
【7】中村伊知哉
1.まず、なぜ低額・定額の料金が必要なのでしょう。低額はともかく、なぜ「定額」が必要なのでしょう。
あんまりこむずかしい議論をしたくないのですが、本質のところではネットワークには外部性があって、より多くの人間に参加して情報を発信していただき、発信された情報を結合させて編集することで価値を増殖させることができるからだと思います。ネットワークユーザをサービスの「消費者」と見るか、情報価値の「生産者」とみるかの違いだろうと思います。(このオンラインフォーラムへの参加は価値を生産しているのか消費しているのか...)
定額が欲しいのは情報価値生産活動参加へのディスインセンティブを取り除きたいからです。本来はネットワークで価値のある情報を提供してくれる人には報酬を差し上げるべきとすら言えるのに、現実は積極的に情報提供する人間からより多くのお金を取るしかけになっている。報酬を差し上げないまでも、ペナルティを課したくない。
もっとインフラよりの答をすると、中村さんのおっしゃる、低優先度あるいは非保証型の通信を低額・定額とし、高優先度あるいは保証型の通信は従量制を残す、というのが現実的なシステムというのが合理的だからです。保証型の電話網を定額制にするのには無理があるのは懐疑論の方々と同意見です。「現実的なシステム」の実現をいかに加速できるかがポイントだろうと思います。
| From: | 勝屋 信昭 |
| Subj: | 【18】料金設定 |
まずいくらになればインターネットが日本でブレイクするか、です。
最近、私も自宅でもインターネットアクセスをするようになりましたが、電話代とISP料金で月額1万円位です。この金額がいくらになればいいのでしょうか。日本では、携帯電話が爆発的に普及しました。一人当たりの月額料金は、7000円から8000円くらいになると思いますが、この値段で4000万人が利用していることを考えれば、インターネットも月額7000円で十分に使えれば、ブレイクする可能性があります。OCNエコノミの値段では高すぎます。但し、この仮説には、コンテンツが携帯電話の人間の声というコンテンツに比べてどれくらい価値があるかが重要なポイントです。
今日、日経新聞に掲載されたiモードのような携帯からのインターネットにアクセスできるサービスは、PCから固定網でおこなうインターネットよりも早く普及する可能性が大いにあると思われます。その理由としては、インターネットにアクセスするのに、PCがいらない、ISPへのアクセスで苦労しなくて済む、利用料金が安い、既に、4000万の既存ユーザーがいる、といった点です。
携帯の利用シーンは、人間の行動に直結しています。したがって、役立つ情報(コンテンツ)が増えればあっという間に1000万を超えるのではないでしょうか(同様のサービスを合わせて..iモード単独ではない)。また、携帯の通話料が下がった分だけコンテンツに支払う余力が生じるここから有料コンテンツビジネスを始めるチャンスが生じます。
| From: | 古川 泰弘 |
| Subj: | 【19】料金設定 |
【18】勝屋信昭
まずいくらになればインターネットが日本でブレイクするか、です。最近、私も自宅でもインターネットアクセスをするように なりましたが、電話代とISP料金で月額1万円位です。この金額 がいくらになればいいのでしょうか。
公共料金並の値段だと思います。家庭によって異なりますが、5000円から2万くらいではないでしょうか。いつでも水を出し、ガスで沸かし、お茶をいれて、電気をつけて手紙を読めるように、電子メール(他のインターネットサービスでも同様)も同じくらい安くなって欲しいのです。
視点をかえて、ブレイクさせないと何が起きるかを考えるとわかりやすいかもしれません。この会議は会社から参加されている方が多いようです。24時間、インターネットに繋がれば議論続けられる場があるのに、会社に入らないと参加できない。寝る前や、起きてすぐ会社の情報(電子メール含む)を把握して、仕事場に着いて直ぐ行動がとれるのが当たり前なことを実現したインターネット。一方で、会社に着いて電子メールを読み始めるのが普及しつつある日本。
私は利用料金がその鍵になっていると思います。日本がインターネットがブレイクする際には、特定の企業が独占的に莫大な利益を得る可能性、危険性もありそうです。民間の競争だから政策的に誘導というのは難しいとは思いますが、注目しないと国民が損をします。これも料金問題の一つではないでしょうか。
| From: | 田澤 由利 |
| Subj: | 【20】料金設定 |
「つなぎ放題」の環境をいくらで提供すればインターネットが日本で大ブレイクするか、という件について、生活者の立場から申させていただきますと、理想金額は月額5000円です。理由は、電気、ガス、水道、電話、携帯、新聞、雑誌、CS、などなど生活に必要な料金では「月5千円」が高い、安いを判断するボーダーラインとなっているようだからです。
もちろん、一気にこの値段が実現するのは不可能です。しかし、現在38000円のOCNエコノミーのような環境が、25000円、20000円、15000円、10000円と下がるにつれて増えて行く利用者・利用率曲線が極端にはねあがるのは、一般主婦(一般家庭の大蔵大臣)の心を動かす5000円というボーダーではないか、と素人ながらに考えております。
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