B. EC部会
「エレクトロニックコマースの新展開 ―経済構造改革へのシナリオ」

1998年1月28日〜2月1日
From:山崎 一樹
Subject: [00021] Re:知的所有権に対する問題提起
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From: 藤原 宏高 Subject: [00013] Re:知的所有権に関する問題提起
私が「自主的なルール」といったのは、法的強制力の伴わない取り決めのことです。端的にはガイドライン等です。また、私人間の契約なども、法治国家では相手方が契約に違反した際には、裁判所に訴えて救済を求めることができるので、自主的なルールとはいえないでしょうが、これも法律、特に民法などの私法によって、法的レベルでの規律が行われているためです。
加えて、この考え方と、「ネットワーク・コミュニティは自主管理・自律統制ということになっている」という考え方はお互いに相容れないものであると考えますが、藤原さんはどうお考えになりますか?
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From: 森 洋一
Subject: [00022] Re:知的所有権に関する問題提起
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森@日本ユニシスです。
小生も自主ルールの話に大いに乗り気です。
我々はWebを利用し始めたばかりでこれからどのように進化していくのか誰にも解りません。
リアル社会を幾らWeb上にイメージしてみても、それは試行錯誤の段階ではないでしょうか。
姿・形の存在しない無形物、しかも国籍もない、非常に不確かなものに私たちは夢を追いかけているわけです。近い内にBBBの発想のように、Web保護のためのWeb
による保護などが可能なように思います。
昨年2月の米通信法改正の際、一緒に通ったCDA(所謂通信品位法)が一般人や団体の猛反対を受けたことは皆さんの記憶にも新しいと思います。我々の創造性と英知を信じて考えたいものです。 もっともそれまでの間、何もなくて良いとは思っていませんが。
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From: 田中 辰雄
Subject: [00023] ECの質的影響
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From: 磯崎 哲也
三石さんのあげた97年のBtoCの市場規模336億と、2000年の予想値で、わたしは、あんまりECの影響を、額的なものだけに求めるのはどうか、もっと「意味的」「構造的」な変化に注目すべきなのではないか、という気がしているわけです。
おっしゃるとおりECの社会への影響という点では、総規模というより、個別分野別でのさまざまの影響の方が大切かもしれません。すなわち三石さんの言葉では「質的な」変化、上記の磯崎さんの表現では「意味的」な変化のようなものです。
で、そういった質的・意味的影響としてどういうものがありそうでしょうか。当面の具体的な事例として、磯崎さんから出産・子育て中の人の物品購入、山崎さんから地方在住者の本の購入というのが出ました。三石さんによれば、大企業、行政、東京、金融・・ではなく、中小企業、農業、地方、女性〔主婦)・・に面白いECの動きがあるということなので、これも一つの質的な変化かもしれません。他にもなにかありましょうか(高齢者?、共稼ぎ?、身障者?)
これは、以前、藤元さんの方から、出た次の問いと似た内容の問いです。
From: 藤元 健太郎
3. 生活者に受け入れられるマーケティング手法とは何か
・現在の生活の代替の進み方は?
-ECは可処分所得のどこを奪うのか?
-ECは生活時間のどこを奪うのか?
藤元さんは、この点について何かお考えをお持ちとお見受けしましたが、いかがでしょうか?
ECの質的な影響についてお考えをお持ちの方、また体験談をお持ちの方がおられたらご意見をお願いいたします。
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From: 國領 二郎
Subject: [00024] Re:ECの質的影響
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國領です。
From: 磯崎 哲也
で、そういった質的・意味的影響としてどういうものがありそうでしょうか。
確かに意味的、構造的な研究がとても大切だと思います。メインストリームを見ていては分からないのですが、注意深くいろいろな萌芽的現象を見てると、サイバースペースにおける経済行為は19世紀以来の工業製品の生産・流通を中心とした経済とはかなり構造的に違うものになるだろうと思われます。
いまうちの博士・修士の人たちが、研究を大量生産してくれています。私としていま 一番ハマっているのは、ネットワーク上の顧客間インタラクションという概念です。
磯崎さんの当初の問題意識とは少し違うアングルからの質的検討ですが、ご参考までに次に関連論文等がいろいろありますので、よろしかったら見てやってください。
かなり大量ですので、お好みのものだけ見てください。
==========以下リンク集===========
ネットワーク上の顧客間インタラクション (國領)
http://www.kbs.keio.ac.jp/kokuryolab/papers/1996001/interact.html
ネットワーク上の顧客間インタラクション (森田=研究室のホープ版)
http://www.kbs.keio.ac.jp/~mamorita/thesis/proposal.html
企業間コミュニケーションと協働構造 (竹田=研究室の大黒柱のサイト)
http://www.kbs.keio.ac.jp/kokuryolab/ecrp/topic-s/ios/ios.htm
ネットワーク上における「無償デジタル財」との競争 (國領)
http://www.kbs.keio.ac.jp/kokuryolab/papers/1997001/free.html
ポケベル〜 つぶやきとささやきのネットワーク 〜 (森田)
http://www.kbs.keio.ac.jp/~mamorita/cases/pocketbell/index.html
電子商取引の取引形態と決済手段へのニーズに関する研究 (福田=あさひ銀行が派遣して下さった貴重な戦力版)
http://www.kbs.keio.ac.jp/~fukuda/ronbun.htm
進行中の修士論文・博士論文プロジェクト (鶴尾、小林、福田、森田、竹田)
http://www.kbs.keio.ac.jp/kokuryolab/ecrp/topic-s/project/project.htm
その他もろもろへの入り口:電子商取引研究プロジェクトホームページ
http://www.kbs.keio.ac.jp/kokuryolab/ecrp/index.html
もうちょっとしたら修士プロジェクトのアウトプットが大幅に増強される予定です。
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From: 校條 浩
Subject: [00025] Re:ECの質的影響
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校條です。
国領さんのご指摘は、大変素晴らしい着眼かと思います。企業と顧客、顧客同志、顧客と仲間、それぞれの関わり(インタラクション)が今までの工業社会で規定されてきた形から変わってくると思うのです。場所と時間を超越した人の交わりかたが形成されてきます。そこに、新たな暗黙知の形成プロセスさえ見ることができます。そこでは、マーケティングの考え方も変わってきますし、一種のコミュニティーの形成によって新しいメディアが出現するのです。全社をリアルタイム・マーケティング、後者をリアルタイム・メディアと私は呼んでいます。
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From: 三石 玲子
Subject: [00026] Re:ECの質的影響
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●ECの質的影響について〔小売業への影響の視点から)
<要旨>
1)サイバー小売業自体のボリュームは量的には当面は影響度少ない
2)既存通販への影響も少ない〔彼らにとってはメディアの多様化、新顧客開発チャネルの増加位の意味)
3)ただし質的には影響大(特に店舗小売業)で、今の小売業の非効率性、間抜けさ、思い込みを浮き彫りにする役割を果たす
<質的影響の内容>
1)優れた情報到達効率。情報とアクションの密着
昔カード情報を利用した顧客管理とかいうのが専門だったのですが、クライアントに提案しつつ、自分でも「本当かいな?」と疑心暗鬼でした。
これがサイバースペースだと事情が一変します。情報(購買刺激情報、DM、価格比較情報・・)といったものがアクション〔店舗訪問行動、商品選択行動・・)に結びつく確率はリアルの世界に比べ圧倒的に高くかつシンプルなone to one で奏効。低効率・高コストのリアルの世界の顧客アプローチ戦略は高効率・低コストに変貌。自信を持って顧客管理を提案できます。
2)売り場の編集権、品揃え権が顧客の手に委譲
例えばpeapodというオンラインスーパーは買い物代行で有名ですが、ここの本質は売り場の編集権が顧客サイドにあるということでしょう。ダイエーのような2万アイテム位の商品の中から例えば顧客のライフスタイルに沿って「三石オーガニックスーパー」「三石アトピー対策スーパー」といったものがパソコン上に作れます。これって小売業のindentityの顧客への委譲ですよ。同様に「自分仕様商品の提案」といったメーカーサイトが増えていますが、これも視点を変えればメーカーの商品開発機能の委譲ですよね。
小売業あるいはメーカー機能の根幹が顧客の手に移るということの影響は大きいです。
サイバースペースは徹底的に顧客主権の場だと思います。
3)一見矛盾する価値の同時提案が可能
私はサイバー小売業を「大量在庫・検索型VS.hard to find型」の軸と「利便性志向〔オンラインでの購買行動の完結)型vs.パーソナルタッチ型」の2本の軸から見ています。リアルの世界の大規模小売業では利便性とパーソナルタッチを同時提案することはかなり難しいですが、サイバー小売業では「大量在庫検索+利便性+パーソナルタッチ」の同時提案が何の矛盾もなく差別化の軸と成りえます。
4)パーソナルタッチでの差別化が可能
例えば百貨店等は人間系サービスが差別化の軸だとか言っていますが、実際のサービスの質はかなり低いのが実情です。これがサイバー小売業になるとリアルの世界をはるかにしのぐパーソナルタッチでの高品質サービスの提供が可能です。これってリアルの世界の小売業の嘘っぽさ、間抜けさを浮き彫りにする動きだと思いますが。一見合理性の象徴のようなサイバー小売業の差別化の軸が、実はリアルの世界をしのぐ高品質サービスであるということはすごいと思います。
5)圧倒的な選択肢の提供が可能な新業態
これがamazon等のいわゆるスーパーストア型の専門店の形です。ただ残念なことにこの形の専門店は適性商品が限定(いわゆるsearch&buy型)されますが、リアルの世界では実現が難しい新業態でしょう。
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From: 田中 辰雄
Subject: [00027] Re:ECの質的影響
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田中辰雄です
藤元さん、解説どうもありがとうございます。
藤元さんのおっしゃることは、多少強引ですが標語的に次のように言うこともできるのかなと思いました。
1)ECでは消費者ひとりひとりに違うモノを売る(マスカスタマイズ・受注生産) →消費者は企業から個人的にサービスされていると感じる
2)ECでは消費者同志が会話する場が大切
→消費者は自分たちが商品の開発に参与していると感じる
この二つに共通する要因は、ある種の「コミュニケーションによる共感・満足」で、1)では会社の哲学に触れていると満足し、2)では顧客間のコミュニケーションで共感・満足を得ている、ということなのかなと思います。
国領さん、校條さんいかがでしょうか。国領さんの言う顧客間コミュニケーション、また校條さんの言うリアルタイムマーケティング・リアルタイムメディアも、ほぼ同じ現象をとらえようとしていると考えてよろしいでしょうか。
と書いて出そうとしたところ、三石さんの発言が入りました。三石さんどうも。
・顧客が売場の編集権を持つ(顧客が自分向けのスーパーをつくる)
・パーソナルタッチでの差別化
などは上の1)をさらに徹底した形かもしれません。
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From: 國領 二郎
Subject: [00028] Re:ECの質的影響
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要約:問題提起です。あえて刺激的に当研究室がいま考えてる仮説を述べます。必ずしも現時点で「こうだ!」と思ってるわけではなく、「その可能性が結構あるなぁ」という感じです。すなわち...
one to one marketing と顧客間インタラクションとは親和性がなく、one to one marketingを追求しても、必ずしも「顧客間」を味方つけられない...どころか逆に反発し合うこともありそうだ。
From: 藤原 宏高 Subject: [00027] Re:ECの質的影響
田中辰雄です
1)ECでは消費者ひとりひとりに違うモノを売る(マスカスタマイズ・受注生産)
→消費者は企業から個人的にサービスされていると感じる
2)ECでは消費者同志が会話する場が大切
→消費者は自分たちが商品の開発に参与していると感じる
1)はわれわれが生産者と顧客のインタラクティブな関係と呼んでいるもので、マスカスタマイズや、one to one marketingを志向するものです。
2)は顧客間インタラクションです。
どこが対立してるかというと、1)の方は企業が消費者のニーズに徹底的に関与するモデルであるのに対して、2)のほうは顧客が企業の顧客間のコミュニケーションへの関与を嫌う傾向が強い。
企業が主催している電子フォーラムなどでは、ユーザが自発的に運営しているものに比べて、統計的に有意に顧客間インタラクションのレベルが低い、という当研究室の田村君の研究があります。事例的にも企業が顧客間インタラクションに関与したり、参加者に個別対応したりして、自分に有利になるように誘導しようとすると、強烈な反発が出ることがあります。
one to one marketingは集中処理パラダイムで、顧客間インタラクションは分散処理パラダイムだ、という表現もできると思います。PCなどのユーザサポートはメーカーが集中処理的にサポートデスクでやるより、顧客同士が分散的、互助的にやった方が、顧客満足度も高い...
さらに別の言い方をすると、1)ではあくまでも企業が奉仕人=提供者で、顧客は受益者=消費者ですが、2)では企業は素材の提供者で、それに共同体である我々顧客が意味付けを行い、付加価値をつける。
ややone to one に対して懐疑的な見方をさせていただきましたが、現実的に今、ECで伸びているように見えているのがone to oneパラダイムであることは三石さんのご指摘の通りだと思います。また、二つの世界が排他的でなく相互補完的である、というの結構有力な仮説です。
いずれにしても顧客間インタラクションは、商業的に売られている商品に関して顧客がボランタリーのインタラクションを行い、それへの企業の直接関与を嫌うという、矛盾に満ちた特徴を持っており、なぞ解き問題として面白くて仕方ありません。
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From: 田中 辰雄
Subject: [00029] Re:ECの質的影響
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國領さん、顧客間インタラクションについての詳しい説明どうもありがとうございます。顧客間インタラクションって、昔から自動車愛好家とか日本酒マニアとかが集まってわいわいやっていたものが、電子ネットワークで拡大したと思うとわかりよいですね。そしてそれが商品の開発・販売に結びつく。
で、ECの質的影響について少しまとめてみました。かなり強引にまとめていますの
で、多少皆さんの言わんとしたこととずれているかもしれませんが、大体あっていれ
ばよいということでお許し下さい
ECの利点は2点にまとめられそうです。
(1)より便利になる!(効率の上昇)
一番大きいのはone to oneマーケティング。これによって、マスカスタマイズ・ 受注生産(藤元)が可能になり、顧客が売場を編集できる(「三石オーガニックスーパー」が作れる(三石))。
また、リアルタイムマーケティング(校條)も可能であり、さらにAmazon.comのような大量検索型のサービス(三石)も可能。
(2)コミュニケーションが楽しい!
コミュニケーション自体に満足を見いだすというもので、これには二種ある。
A)顧客と企業の間
受注生産で企業or従業員の哲学と共感を感じたり(藤元)、きめ細かなサービス でパーソナルタッチを提供したりする(三石)。
B)顧客同志の間
顧客間でのインタラクションの場(國領)が一種のコミュニティ(校條)のよう なものを形成し、そこが商品開発や販売に結びつく。ニフティキャノンフォーラ ム,HP200LX等の例あり(藤元)。
國領さんには、(2)-B)の顧客間インタラクションは、効率性を追求する(1)とは相性が悪いということを指摘してもらいました。(なお(2)のA)は考えようによっては(1)に入れたほうがいいかもしれません。)
要約すると、ユーザ側から見たとき、ECの質的利点は、私用にぴったりのものが安く早く見つかって便利!」「一人で消費するんじゃなくて、人との交流が伴う。それが楽しい!」の2点になりますね。
ということで、何かコメントなり補足なり、また疑問なりありましたら皆様書き込みお願いいたします。
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From: 小池 良次
Subject: [00030] Re:ECの質的影響
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From: 田中 辰雄 Subject: [00029] Re:ECの質的影響
田中辰雄です
(1)より便利になる!(効率の上昇)
(2)コミュニケーションが楽しい!
コミュニケーション自体に満足を見いだすというもので、これには二種ある。
A)顧客と企業の間
B)顧客同志の間
田中さんがまとめられたものを読んでいて感じたんですが、ECを「必ずホームページで売買が完了する」と考える必要はないのではないでしょうか。
商品を売ると言っても、レストランや不動産はホームページだけでは売買が完了しません。でもホームページを立派に展開しています。
ダイレクト・マーケティング家からの聞きかじりですが、ダイレクト・メールやテレフォン・セールスを
1)Direct Order(DO):商品情報だけでなく、実際に売買が完結できるような決済方法などの情報まで含めたアプローチ(需要の顕在時に対応)
2)Lead Generation(LG):商品やサービスに興味を持たせることが目的。直接注文に結びつける必要はないアプローチ(潜在需要へのアピール)
3)Trafic Generation(TG):商品やサービスに興味を持たせ販売店やレストランなんかに誘導するアプローチ(潜在需要の顕在化を促す)
の3つにわけて考えていました。これはそのまま以下のようにホームページにも展開できると思っています。
DOは決済機能までついたマーチャント・サイト。
LGは不動産や自動車メーカーなどのカタログ・サイト。(買いたくなったら、思い出して貰う)TGは非常に数は少ないですが、電子クーポンを出しているクール・セービングス (http://www.coolsavings.com)見たいなサイト
そうするとこれまで多くの方が書き込みをされたのはDO型が中心ではないでしょうか。(間違っていたら、みなさんご免なさい)
表題の「ECの質的影響」という観点からだと、ECをそう限定せずLGとかTGもECの一部と考えられないでしょうか。つまり、LGとかTGは定量化は難しいですが、質的な影響は大きいのではないかと....ふと思ったのですが。
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From: 岸上 順一
Subject: [00031] Re:ECの質的影響
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岸上です、
ちょっと出張が続き、ROMに徹していたら、全く議論に入るきっかけを失いそうだったので再度登場します:-)
要約: ECはできるだけ広義にとらえるべき。
森さんが述べられていたBtoB ECの解釈にも関係すると思うのですが、ECはできるだけ広義に考えられるべきだと思っています。何しろ今までにない概念ですから。
From: 小池 良次 Subject: [00030] Re:ECの質的影響
田中さんがまとめられたものを読んでいて感じたんですが、ECを「必ずホームページで売買が完了する」と考える必要はないのではないでしょうか。
■小池さんのメールは同感です。いろんな使い方が合ってこそインターネットですね。あまり概念のことを引き回すのではなく、「面白そうで、便利で、儲かりそうな」ものになっていくのでしょう。実にいろんなアイデアが出てきています。onsaleなどは非常にいいですね。個人が行うECに関しても、プロバイダや銀行の方がいいパッケージを用意してきており、それらを利用すれば$50/mo位で個人商店が開け、決済までできてしまいます。
■ともすればアメリカの紹介ばかりになってしまうので、日本での話を考えると、インターネットが他のメディアといい関係になっていけばいいと思っています。多くの広告、名刺、案内分などにURLが入るようになってきているのが、その兆しではありますね。消費者が家庭から利用するというところには時間がかかるかもしれません。それは別の部会で述べられていた通信費用の問題の他に、購入品が気に入らなかったときの返品の話、輸送コストの話など多くの問題はあるのでしょう。それにはコンテンツプロバイダのある種の品質を保証する仕組みが必要だと思っています。つまりそこが認めたサイトであれば、扱っている品物に怪しい物はないというようなことです。これがあれば個人が新規に店を開いても、ユーザーは安心して物を買えるようになると思うのですが、如何でしょうか?
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From: 堀越 繁明
Subject: [00032] Re:市場規模
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堀越@日本ユニシスです。
今までの日米の通信販売比較の中に税制の違いを指摘するコメントが無かったと思いますので、一言触れさせていただきます。
米国の場合、週をまたがって物を購入すると確か税金(消費税)がかからなかったハズです。この辺の影響というのは、ないのでしょうか?
クリントン政権が昨年7月にECについてのフレームワークを発表した際にも、インターネット取引の無税化が議論された記憶があります。
この問題に詳しい方がおられましたら、更にコメントいただければと思います。
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From: 小池 良次
Subject: [00033] Re:市場規模
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From: 堀越 繁明 Subject: [00032] Re:市場規模
クリントン政権が昨年7月にECについてのフレームワークを発表した際にも、インターネット取引の無税化が議論された記憶があります。この問題に詳しい方がおられましたら、更にコメントいただければと思います。
専門じゃありませんが、ニューヨークとかカリフォルニアを除いて州政府レベルではISPやエレクトリック・コマースに対する課税気運は高いようですね。
上記フレームワークの関連でしょうか、この動きを封じようとする法案(The Internet Tax Freedom Act)が、ロン・ワイデン(民主党、オレゴン選出)議員によって米国上院、科学運輸委員会を中心に動いていたと思います。(たしか委員会は通過したはず?) でも、連邦レベルで州の課税権を差し止めるのは「違憲訴訟」を誘発するだけで実効力はないとボクは思います。現在、米議会は(聴くところによると)こうしたインターネット関連の法案が120〜130動いているそうです。たしかネット社会部会で話題になっていた通信品位法の復活議論も進んでいるようで、98年はインターネット規制ラッシュの年になりそうですね〜。
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From: 田中 辰雄
Subject: [00034] Re:市場規模
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From: 小池 良次 Subject: [00033] Re:市場規模
専門じゃありませんが、ニューヨークとかカリフォルニアを除いて州政府レベルではISPやエレクトリック・コマースに対する課税気運は高いようですね。
現在、米議会は(聴くところによると)こうしたインターネット関連の法案が120〜130動いているそうです。
120〜130の法案が動いているとはすごいですね。ワシントンDCにおられる小林さん、何か情報はありませんでしょうか?
課税について言うと、地域単位での課税は補足が原理的に難しいという意見がありましたが。また、特にバーチャル企業の場合は、課税のない州に本部を移すだけに終わるという話もありました。ここらへんの点どうなったんでしょう。
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From: 小川 琢之
Subject: [00035] 自己紹介とBtoB
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ネット会議(EC部会)の皆様、三井物産の小川琢之(オガワタクジ)と申します
2.B-to-B市場規模について:
BtoBは、BtoCに比べEC部会の大きな議論にはならないかとも思いますが、1月22日の[gisj-ec-41]で田中辰雄さんが、日本のBtoBのことに触れられており、それ以降それについての意見がほとんど出されておりませんので、以下物流におけるBtoBについての私の認識をかいつまんで述べます。
まずは、BtoBの定義をはっきりさせておく必要があるかと思います。 日本においては、従来より、企業同士、特に大口取引先との間あるいは系列企業間での専用線と専用の仕組み(業界標準のあるところはそれにある程度則して)を使った企業間データ交換がなされております。これは、ネット会議でいうところのBtoB ECの範疇には含まれないということでよいでしょうか?あるいは、含まれるとした方がよいでしょうか?このあたりは、是非、田中さんにコーディネートしていただいて、まず、用語の統一をお願いしたいと思います。
以下、「従来型」の企業間データ交換は、この会議でのBtoB ECには入らず、インターネット等Openな基盤を使ったBtoBのデータ交換のみを、決済手段は問わずBtoB ECとするという前提で話を進めます。
これら従来型の、あまりにclosedな企業間システムは、既に、その高コスト構造、対象企業の拡大・変更等に対するフレキシビリティーのなさから、今後さらに広がっていくことは考えづらいです。日本において、この既存のclosedな企業間の電子データ交換による取引きはかなりの規模、全くの推測ですが、日本国内取引きの10%以上はあるのではないかと思います。
それでは、インターネット等Openな基盤を利用するBtoBのECが今日本で現実にどの程度行われているかというと、現時点でほとんど行われていない、あるいは、日本経済全体の取引き規模からすれば金額的には極めて少額であると了解しております。以前に、小池さんが紹介されましたアメリカのBtoBの数値も、今、日本でもあるようなClosedな企業間データ交換を含んだ数値であり、商取引においてインターネット基盤を使ったBtoB ECはアメリカでも未だにほとんど行われていないのではないかと思います。アメリカで進んでいる電子データ交換は、Cash ManagementService等アウトソーシングの流れの中で、行われているサービスの提供であると推測しています。まちがっていれば、どなたか教えて下さい。また、データ・実例をどなたかお持ちではないでしょうか?
何人かの方がご指摘されていたように、OpenなBtoB ECは、基本的には安価な通信手段やハードを使ってできるコストダウンという側面が強いのですが、それとともに、「Open」であるということから、情報仲介者としての仲介業者の役割がネットワークで代替されることにより、その付加価値が小さくなるという面があると考えます。これも既に議論の中でご指摘のように、大きな淘汰・変革の波が来るのは、金融・商社・問屋等の「仲介」を担ってきた業種でしょう。
それでは、OpenなBtoB ECが今後どのような進展をとげるのか:
コストダウンに対するインセンティブ、また、日本特有の一旦流れができたと見れば一斉に右に習えするという業界体質から、インターネット等オープンな基盤を使ったBtoBのEC(当面決済は従来型)が、この1〜2年ということではないにしろ、ここ数年で急速に進展する可能性を秘めており、既存の企業間システムに置き換わる可能性も十分にあると思っております。但し、それは全くのOpenな形ではなく、おそらく参加者を限った形、但し、参加したい企業はかなり容易に参加できるような形になると思います。
進展する過程としては、貿易取引きにおいて海外取引先からの要請によりスタート、また、国内では既存の企業間システムを持たない業界特に中小企業間あるいは大企業と中小企業との間でスタートし、出遅れた大企業同士の取引き、特に従来型の企業間システムが高いコストをかけて構築されている部分が後からついてくるのではないかと考えております。
さらに、Bolero/EDEN等貿易金融EDI、すなわち政府・民間等で進めている貿易取引きの電子化プロジェクトの実現もBtoB ECの進展にとって大きな契機となる可能性があると思います。
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From: 田中 辰雄
Subject: [00036] Re:自己紹介とBtoB
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さて、BtoBの話題提供、的確な論点整理ありがとうございました。BtoBはもちろん大テーマです。やりはじめると、系列やら、セキュリティやら、雇用形態やらいろいろからんでドドッと進みそうでタイミングをとっております。しびれを切らしておられる方もいるかもしれませんね。ただ、できれば2月初めあたりから口火を切りたいと思っております。よろしくお願いいたします。
なお、BtoBにクローズドなものが含まれるかと件について:
広義には含めても良いわけですが、小林さんもおっしゃるようにBtoBの最大のテーマはオープン性をそなえたシステムへの移行と、それにともなう電子取引の広範な拡大です。したがって小林さんのおっしゃるように、そちらに焦点をあてるということでよいと思います。
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From: 森 洋一
Subject: [00037] Re:自己紹介とBtoB
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From: 小川 琢之 Subject: [00035] 自己紹介とBtoB
以下、「従来型」の企業間データ交換は、この会議でのBtoB ECには入らず、インターネット等Openな基盤を使ったBtoBのデータ交換のみを、決済手段は問わずBtoB ECとするという前提で話を進めます。
この部分には異論があります。今まで日本で進められてきた企業間決済とでも言うべき大量処理型のEDIをB to Bに含めないというのはどうでしょうか。この分野のバッチ型処理もインターネットEDIの登場で細分化され、より顧客本位へ進展することが大いに考えられます。もしこのような道が可能なら、まさに日本型のECと言えるべきものではないでしょうか。
新しいOpenなECの世界のB to Bを論じると最後に金融決済の部分に行き着き、そこは今のままという訳にはいかないと思いますがどうでしょうか。
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