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5週間のネット会議と2日間の本会議をまとめる形で、会議の終幕で「GIS2001総括提言」を発表した。
主文は「豊かなユビキタス・ネットワークの時代をイメージニアリングしよう」で、未来に向かって三つの基本ポリシーをうたった。
「イメージニアリング」は「イマジネーション(想像)」と「エンジニアリング(工学)」の合成語で、イメージを着実に実現しようという呼びかけだ。
基本ポリシーの第一は「オープン」。「開かれた競争」「開かれた政策」「開かれた規格の決定」などを意味する。機器の販売とサービスを分離しオープンな競争をするとか、世界に開かれた規格の決定を働きかけるとか、常に分かりやすく国民に知らされ、国民の声を取り入れながら政策を決めていくべきだ。また、国民的・世界的にオープンマインドで知識の共有を図っていくことも重要だ。
第二は「利用者中心の発想」。ユビキタスの時代は、生活や仕事の中に情報機器、情報サービスが浸透し、利用者を主役にしたサービス形態が広がる。そうした時には、業者間調整の前に、「利用者にとって何が便利か」という視点が欠かせない。そのことを行政と企業がそれぞれの立場から突き進めていかなければならない。
第三は「安全性の重視」。ユビキタス時代はプライバシー侵害の危険が増すという指摘がある。これを防がなければならない。また、オープンなインターネットが広がっていても、ビジネスに使える形にはなっていない。不正コピーを防ぎ、課金可能な技術とルールを開発し、クリエーターへのインセンティブを確保しなければならない。ウイルスやスパムメールのように利用者を危険にさらしたり、仕事を妨害したりする行為に断固として立ち向かわなければならない。
以上のようなポリシーのもとで、世界情報通信サミットは、今後も様々な分野の専門家とユーザーたちが平易な言葉で議論する場を広げ、IT文明の発展に寄与していく。
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