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| セッション2 -「デジタル・デバイド時代のエレクトロニック・コマース
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日本型ECビジネスモデルの未来1 |
From: 前川 徹
.Subj: 【1】コーディネーター 〜 問題提起 |
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「日本型ECビジネスモデルの未来」について問題提起をさせていただきます。
1. なぜ日本ではコンビニがECの拠点になりつつあるのか?
2. 大都市圏以外でもコンビニはECの拠点になりうるのか? (コンビニの地理的密度が小さいところは、何がコンビニの代わりになるのでしょう?)
3. 書籍、音楽CD以外の物販にもコンビニ利用型のECは拡大するのか?
4. このコンビニ利用型のECは、「クレジットカード決済 + 宅配」型のECへの過渡期的モデルなのか、日本型ECとして長く定着するのか?
5. コンビニ利用型のEC以外で、日本型ECと呼べるようなモデルはどんなものがあるか?(あるいはこれから生まれるか?)
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From: 中野 潔
.Subj: 【2】last one furlong problem |
| 要約:ラスト・ワン・マイル問題が、ラスト・ワン・ハロン問題で済むので、日本のEC普及には、大いに期待できる
数年前まで、街の物流拠点として街角の喫茶店を活用し、ボランティアベースの物流手段としてタクシーの空車を使うモデルを考えていましたが、コンビニの増加で、拠点をコンビニにする考えに改めました。
「日本の特殊事情」を言い立てるのは、後ろ向きだと思っていましたが、下記の4点で、日本の特殊事情が風土に適したEC普及の面では、他国よりプラスに働くと思い始めました。
(1)コンビニエンスストアの増加=都会では、100mから500m程度でコンビニに行き当たる
(2)電話線の高度化やCATVの普及が米国より遅れたため、設備が新しい=家から20mから200m程度の電柱までは、光ファイバーで来ていることが多い
(3)携帯電話インターネットの普及=家の帰り道、コンビニエンスストアの近傍を通る前に、電子メールが確認できる
(4)都会では、大手宅配便の運転手は、直径 400mから800mぐらいを守備範囲にして、その中をぐるぐる回っている
この(1)、(2)、(3)、(4)の要因で、他国でラスト・ワン・マイル問題と呼んでいるものが、日本では、ラスト・ワン・ハロン(furlong=201m)問題に転化します。その解決策というか、盛り上げ策を考えればいいわけです。
(1)から(3)がB to C、(4)はB to B ですが、いずれにせよ、ラスト・ワン・マイル問題が、ラスト・ワン・ハロンで済むわけで、生活にフィットするECモデルを組み立てて、急速に普及させることに、日本社会が非常に向いている−−と思います。
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From: 飯坂 譲二
.Subj: 【3】日本型EC - ビジネスモデルの未来 |
日本型のECービスネス・モデルとありますが、EC自体新しい商取引ですから、日本独自のモデルというものがあるのかどうか、私には疑問です。伝統的な日本式商取引というと、私の狭い知識から、系列、問屋制、談合、など思い浮かべます。一寸古すぎるかもしれませんが、このようなものを日本の独自のものというのでしょうか。ECは従来の商習慣と共存するものではなく、新しい概念が生まれてくるものだと思います。
最近経験した(この半年以内で)ことから、日本のECは、未熟な点が多いだけで、まだ日本独自のECモデルに成長しているとは言い難いと思います。結局世界に共通するECビジネス・モデルに整合させていかないとグローバル化した経済・ビジネスから脱落せざるをえないのではないかということです。
たとえば、多くのEC向けHPにクレーム処理を受け付けるアドレスがなかったり、メールの受け取りに対する返答の自動化を行なっていないものが多いようです。すなわちECビジネスの第一歩である情報・メールの受信などのプロトコルに対する文化ができ上がっていないと思います。
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From: 種村 貴史
.Subj: 【4】日本型ECビジネスモデルについて |
英文の会議のために、前川さんのテーマを英文にしていたところ、日本型ECビジネスモデルについての疑問がわいてきました。
一応、英文の方では、
1.オンラインショップから発注した商品をコンビニエンスストアで受け取る仕組みがある。
2.オンラインショップから発注した商品の支払いをコンビニエンスストアで行える。
3.日本における第一期のオンラインショップは、小さいショップが主体で、品物をまず送り、それに振り込み用紙をつける方式を採用した。
1,2については、コンビニエンスストアの利用習慣、店舗数などの利便性によるもの。3については、日本のコンシューマーを信頼できるというショップ側の配慮で、日本的と言える可能性があります。米国で、ショップが支払いの保証がないのに、信頼だけで商品を送らないでしょう。
という3点を説明に使いましたが、他にどういう考え方があるのでしょうか。補足いただけるとありがたいです。
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From: 飯坂 譲二
.Subj: 【5】日本型ECビジネスモデルについて |
日本型ECビジネスモデルについて、最初に次の点をはっきり区別しておくべきだったと思います。すなわち、一般消費者を相手にするビジネスと、企業や諸機関の間のビジネスとはECビジネスの上ではっきりした違いがあるということです。
コンビニの存在はこの一般消費者相手のビジネスでもあり、コンビニを日本独自のECと考えるのは、各家庭や個人からのECアクセスが限定されている過度期のモデルだと思います。コンビニを中心とするECは、歩いていける範囲の都会システム、または小さなコミュニにティーが前提のもので、地理的条件を越えたものがECの本来の特徴でしょう。
特に社会の老齢化を考えると、消費者が足を運ぶということが前提のコンビニではなく、北米にみられるデマンド型の商品配達やサービスの方向にシフトする可能性のほうが高いのではないでしょうか。コンビニにECの中心をおくのは一時的なものだと考えます。3年後にこの結論が出るでしょう。既に大手の駅前本屋の倒産が始まっていると聞いておりますが・・・
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From: 林 浩一
.Subj: 【6】日本型ECビジネスモデルについて |
【1】前川 徹
1. なぜ日本ではコンビニがECの拠点になりつつあるのか?
1: コンビニがECの拠点になりつつあるのは、単純に、流通コストのせいだと思っていましたが、それでは答えとして不十分でしょうか。千円以下の商品を宅配するためのコストを押さえこむには、十分な流通量を確保する必要があるはずで、このためには、ECの普及が相当進まないうちは、他の物品の流通のついでに配送する形態が続くものと予想します。
【1】前川 徹 5. コンビニ利用型のEC以外で、日本型ECと呼べるようなモデルはどんなものがあるか?(あるいはこれから生まれるか?)
5: 寝たきりの高齢者のことを考えると、たとえ大都市圏のコンビニであっても、そこまで取りに行く必要があるというのは大きな制約になります。また、高齢者の方が、概して情報リテラシーが低いことも考え合わせると、EC時代の商品購買エージェントとして、ホームヘルパーの役割は重要になるのではないかと考えています。介護制度の整った欧米で生活されている方の知見を、是非伺いたいと思っております。
もし、単純に流通コストの問題と捉えてよいのであれば、日本型という概念はそぐわない気がします。
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From: 福冨 忠和
.Subj: 【7】日本型ECビジネスモデルについて |
この議論にかみ合えるかどうかわからないのですが、BtoCの流通系ECにちょっと関与している経験から、言えることだけ報告させて下さい。
CVSを物流拠点にする、というアイディアが多いようですが、実際にうまくいくのかどうかはわかりません。まだどこも本格的には着手していないですね。
GMS、デパートなどの例で言えば、まず社内的に「店舗とECサイトが競合しないか」という問題が取りざたされますね。GMSの場合は、商圏がコアにあって、そこに最大多数を牽引してくるという形でMDがあると思いますが(一般にあまりマーケティングという考え方はしません)、GMS、デパートなど事態が、店舗の活性化策を考えなければいけない状況下で、店舗を引き渡しの拠点にする、という考え方は、過渡的な折衷策として採用されているよな気がします。これはたぶんCVSでも同じではないでしょうか。
これに対して、現状では、店舗とインターネットでは、まだかなりユーザー特性がちがっています。そこで、一般的には、EC用に全く違う、やや上位レベルのMDを設定して、どちらかといえば、新規事業としてECを考えていく、という方向が多いみたいです。これによって店舗との競合論も回避しています。しかしながら、やはりどこも本業がありますので、大規模な新規事業には及び腰で、おざなりな取り組みになっているという感があります。
ただこのケースはウォールマートなどと、規模こそ違え、考え方は同じで、日本型という印象はあまりありません。
逆にフランスのGMSのCORA(60店舗)のように、店舗にある商品ならすべて(5万点)、一定の配送料金(47フラン)と時間(48時間以内)で宅配する、という方向もあります。どちらかといえば、こちらの方が、小規模なECや商店街の活性化策にみられるような「日本型」に近い印象はあります。このGMSは日本のダイエーなどに比べて店舗数が少ないため、逆に「商圏」という考え方から自由だったと思います。
また、中間マージン、流通の排除ということでも、多くの大型GMS、CVSはすでに極限に近いところまで合理化されており、産地直送に近い業態になっていて、たぶん、このあたりのメリットはすでにありません。そうすると、店舗引き渡し+オンライン決裁ということだけがもたらす利便性は、店舗活性化という以外に、顧客にとってもあまり多くなく、さほど展望が無いような気がしています。いかがでしょうか。
以下、Liberation誌の記事のCoraの社長の言葉を送ってくれた人がいますので、転載しておきます。、「ll y a ceux qui causent et ceux qui font.」「喋るだけで(何も実現しない)やつがいる一方、実際にやるやつもいる」。なかなか名言だと思いました。
結論的には、CVS、GMSなどのゼネラルな商品構成のところよりも、当面は、趣味など文化材(という言葉があるかどうかわかりませんが)を皮切りに、専門店のほうからEC化が進むのは、目に見えています。大型流通は、自社店舗をリストラするつもりで本格参入するか、全く違うMDで構成された業態としてはじめないと、中途半端なものしかできないのではないでしょうか。【5】飯坂 譲二
日本型ECビジネスモデルについて、最初に次の点をはっきり区別しておくべきだったと思います。すなわち、一般消費者を相手にするビジネスと、企業や諸機関の間のビジネスとはECビジネスの上ではっきりした違いがあるということです。 (中略) 特に社会の老齢化を考えると、消費者が足を運ぶということが前提のコンビニではなく、北米にみられるデマンド型の商品配達やサービスの方向にシフトする可能性のほうが高いのではないでしょうか。コンビニにECの中心をおくのは一時的なものだと考えます。3年後にこの結論が出るでしょう。既に大手の駅前本屋の倒産が始まっていると聞いておりますが・・・
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From: 水野 隆一
.Subj: 【8】日本型ECビジネスモデルについて |
コンビニ拠点ECが日本独自かどうかということはどうでも良いことだと思いますが、日本ほど生活拠点に対してコンビニ店舗が集積している国も珍しいのでしょうね。
【6】林浩一 コンビニがECの拠点になりつつあるのは、単純に、流通コストのせいだと思っていましたが、それでは答えとして不十分でしょうか。 コンビニ自身が、地域宅配業に進出したくて仕方が無いので、その過渡的形態として、コンビニでの店頭渡しという形態が出てきていると考えます。ただ、店頭渡しならば配送コストをゼロ、宅配ならば宅配料徴収という風にサービスの多様化という観点ならばコンビニ店頭という形態が無くなるとも思えません。
私の同僚の中には、オンライン書店を利用するときに、アマゾンの割引+配送コストと、日本の文教堂の定価+店頭渡し(配送料ゼロ)とを比較して、購買している者もいます。【6】林浩一 高齢者の方が、概して情報リテラシーが低いことも考え合わせると、EC時代の商品 話の本質から外れますが、高齢者の情報リテラシーが低いというのも過渡的状況です。何時の日か、皆様も高齢者です。商品を取りに行けるか、という点については老人には辛いということは確かでしょうが、低価格小口配送の普及と情報リテラシーの高齢者への普及速度は、後者の方が速い気がします。
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From: 櫻井 豊
.Subj: 【9】小林さんの投稿に触発されて... |
自己紹介【33】小林 一 地方がどうやったら優位に立てるか(単に東京・大都市に負けないというだけでなく)ということが、小生の最大の関心事であります。 米国では図書館を上手に利用していますね。日本でも図書館改革のきっかけになると面白いのではないでしょうか。
あと,最近は比較的若い人達がIPOなどで大金を手にしています。あるいはストックオプションが給与所得であることから,大きな所得税と住民税がかけられています。ちなみに高額納税者のリストに載ることで,これまでの高齢者と異なり幼い子供達の命が危険にさらされていることに対して,国はどう対処するのかミモノと思っています。
これらの問題を国と喧嘩して解決したら,人は集まるかもしれませんね。自己紹介【33】小林 一 高齢者、農業者等がどうやってEC社会を活用して豊かな暮らし、強いビジネスを創りだせるか ・・・・世代間、産業間のデバイドにも大いに関心があります。 まず,競争社会の導入が先決のように私は思っています。競争なければインターネット不要ではないかな,と。
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From: 加藤 良平
.Subj: 【10】商品の宅配 |
自己紹介及びテーマについて【24】中野 潔 受け取り者の確認印が必ずいる届け物のほかに、料金が安いが、紛失の可能性が皆無とはいえない郵便箱受け投げ込み型の配送サービスなど、宅配便への国営事業の不当な妨害がなければ、もっともっと可能性が広がると思います。 新聞社主催のメーリングリストだから、という訳ではないのですが、郵政省以外に慣例として投げ込みが許されている数少ない例として新聞がありますね。
新聞の販売店をECの末端として役立てるのは難しいんでしょうか。
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