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| セッション1 -「モバイルとデジタル家電が拓く新ビジネス
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デジタル放送・デジタル家電6 |
From: 福富 忠和
.Subj: 【48】HDTV |
【29】大木登志枝 そのためには、超えるべき技術課題、設備投資などがあり、一足飛びにはいかないでしょうが、インターネットがもつコンテンツの自動的増殖の構造とEコマースとの統合が、次世代の通信放送統合網であるIPネットワーク上で起こっていくと思います。次世代のディジタル放送網は、IPネットワークということになると予想します。 この「コンテントの自動的増殖の構造」というのがちょっと気になります。個人的には、放送でも通信でもコミュニケーションが産業化していく時のドライビングフォースは、コンテントにあると考えています。ですが、このコンテントを「情報」という概念に置き換えてしまうと、うまくないと思っています。
米国のこの分野の成功の背景には、シリコンバレーとFCC規制緩和以来の政策があり、YAHOOやAMAZONのような「情報提供」のビジネス化もあったと思いますが、まずは、ハリウッド、ディズニー、MTV、CNNといったコンテント系が先行して成功したことが、牽引力になったことは間違いありません。
日本でこうした牽引力となるコンテントといえば、ゲームや、アニメ、マンガなどに代表される映像や、音楽などのサブカルチャー領域かと思いますが、「情報通信」という論脈では、いつものあたりの話は登場してこないのです。PS2とかドリームキャストがネットワークにつながるということだけで、本当にいいのでしょうか。
エニックスとか田尻智とか、押井守などコンテントのレベルに直接助成したほうがいいんじゃないんでしょうか(笑)。
すでに、CGなどを制作している人で、才能ある人材は、徐々に米国からの発注をうけるようになっていますし、ゲームなども、日本国内だけで作られているわけではないですね。北野たけしの最新作は、ハリウッド映画ですね。日本はコンテントを担うクリエイターにとって、決して条件がいい場所ではなくなっています。
人材育成や助成をただやればいいというものじゃないでしょうけど、たとえば94年の段階で、米国ではデジタルメディアのコンテントに関わる14校の大学の学部・学科が学位取得レベルのコースを持っていました(米国NewMedia誌など)。映画なども含めれば、膨大な量になったでしょう。また、韓国のある大学には「マンガ学科」というのがあるそうですね。最近日本の大学にできている「メディア系」学科・学部が、ほんとうにそういう人材を育成できるんでしょうか。
コンテントとその人材に関する意識の差が、何か日本の情報通信促進の考え方に決定的にかけているような気がします。
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From: 藤原 洋
.Subj: 【49】HDTV |
「コンテンツの自動的増殖の構造」といったのは、眠っている才能が表面に出るチャンスが高くなるという意味です。質の高くないコンテンツを玉石混淆で放送するという意味ではありません。発掘のチャンスと質の向上は、共に重要だと思います。
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From: 池田 信夫
.Subj: 【50】HDTV |
【48】福富忠和 コンテントとその人材に関する意識の差が、何か日本の情報通信促進の考え方に決定的にかけているような気がします。
日本の映像クリエイターの力量は、ゲームやアニメに見られるように、世界でも最高水準です。にもかかわらず、テレビ番組の質がこんなに悪いのは、放送業界が護送船団行政と系列に守られ、競争がないからです。
民放は、この不景気に1割もの利益を出しています。それは当たり前で、地方局は番組を中継するだけでキー局から何十億円もの「電波料」がもらえるので、何も制作しなければ一番もうかるのです。いったい世の中に、製品を供給してもらってカネまでもらえるという業界が他にあるでしょうか。
携帯もゲーム機も、しょせん箱にすぎません。今はもうかるかもしれないが、数年もすれば成熟して「利益なき繁忙」になるでしょう。真に重要なのは、コンテンツやサービスを創造する産業なのに、日本の放送業界は、こうしてまともな番組を作ると損をするというdisincentiveの体系を作り上げてしまいました。
そして番組を実際に制作しているプロダクションは、電波を独占する局側の搾取のために経営が成り立たず、まともな人材が定着しません。このため、映像コンテンツの生産力は最低で、通信衛星などで「多チャンネル」になっても、チャンネルが埋まらないありさまです。
日本の情報産業の最大のボトルネックは、このコンテンツ部門です。この状況を打破するには、電波をインターネットに開放して競争を導入するしかありません。それは、ほんとうに競争力のある局にとっては「ドットコム企業」になるチャンスです。
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From: 関口 和一
.Subj: 【51】コーディネーター 〜 HDTV−−>CSとBSとの関連について |
本日の日経朝刊にありましたが、とうとうディレクTVの合併がまとまりました。年末のBSデジタル放送開始に向けた具体的な動きだと思いますが、これについては皆さん、どう評価されているでしょう。BSとの関連についてご意見をうかがえれば幸いです。
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From: 櫻井 豊
.Subj: 【52】HDTV |
【48】福富忠和 個人的には、放送でも通信でもコミュニケーションが産業化していく時のドライビングフォースは、コンテントにあると考えています。ですが、このコンテントを「情報」という概念に置き換えてしまうと、うまくないと思っています。 コンテントとその人材に関する意識の差が、何か日本の情報通信促進の考え方に決定的にかけているような気がします。 コンテントと同等かそれいじょうに,サービスモデルが重要になってくると信じています。どんなに優秀なコンテントそのものを創っても,それをネタにサービスモデルを構築したやつが最終的に儲けるのではないか,と。
そういう意味では,人が議論している間に,先に始めた奴が勝つのではないかとも思っています。
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From: 佐藤 英明
.Subj: 【53】HDTV |
【52】櫻井さん 流石に鋭い所を突きますね。私も、櫻井さんの意見に賛同します。
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From: 三井 善雄
.Subj: 【54】HDTV |
社会の発展段階として、インフラ → プラットフォーム → アプリケーション→ 習慣 があると思います。 情報通信は現在、プラットフォームが漸く整い、これからアプリケーション・サービス(アナログ)の段階に入りつつあるところだと思います。
コンテント・サービス次第で新しいビジネス回路が創造できます。よちよち歩きの子供が体全体と部分(手・足・口等)を動かし、具体的行動・体験を通して自らの脳に思考・行動の回路を構築していくものと同様です。
インターネットはインターラクション革命の担い手ですが、生活者・利用者は自らの好みの端末であらゆる情報のやり取りができる事が必要です。生活弱者も考慮に入れた社会全体としての大きな包容力が必要です。
デジタル技術の発展はこれらのソリューションになる筈です。ここで重要なことはこれからの(理想的)情報社会全体のイメージを共有し、ベクトルを一つにして行政から企業・消費者まで行動していくことでしょう。
インターネット、携帯端末(IMT−2000)、デジタルTV、FAX、等のコミュニケーション・ツールは技術的に爆発的進歩をするでしょう。一方、ヒューマンインターフェースの部分はサービスの部分ですが、なかなか判っていても体が動かないことが多く、このアナログの世界への対応が重要と思います。
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From: 藤原 洋
.Subj: 【55】HDTV−−>CSとBSとの関連について |
【51】関口和一 本日の日経朝刊にありましたが、とうとうディレクTVの合併がまとまりました。年末のBSデジタル放送開始に向けた具体的な動きだと思いますが、これについては皆さん、どう評価されているでしょう。BSとの関連についてご意見をうかがえれば幸いです。
ディジタル放送といってもテレビ放送ビジネスから脱しない限り、多チャンネルには、限界があると思います。やはり、BSは、NHKという優良コンテンツが載っているところに魅力があると思います。CS放送が、魅力度を増すには、番組毎のコンテンツにポピュラー性があって、コストがしっかりとかけてあるハリウッドの最新映画でも持ってこないと苦しい感じがします。むしろ、CS放送は、徹底的にデータ放送にしてインターネットコンテンツを配信した方が得策のような気がします。池田信夫 日本の情報産業の最大のボトルネックは、このコンテンツ部門です。この状況を打破するには、電波をインターネットに開放して競争を導入するしかありません。それは、ほんとうに競争力のある局にとっては「ドットコム企業」になるチャンスです。 別の側面から見ると放送業界で育ったコンテンツクリエータのビジネスチャンスを活かすことは、インターネット業界の役割のように思います。そのような視点から、日本インターネット協会にも放送部会を作り、微力ながら活動を開始したところです。ご参考まで。
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From: 池田 信夫
.Subj: 【56】HDTV−−>CSとBSとの関連について |
【51】関口和一 本日の日経朝刊にありましたが、とうとうディレクTVの合併がまとまりました。年末のBSデジタル放送開始に向けた具体的な動きだと思いますが、これについては皆さん、どう評価されているでしょう。
来るべきものが来たという感じですね。従来の「CS放送」のビジネス・モデルが日本で成り立たないことは明らかです。1チャンネルのオペレーションだけで2億円以上かかり、毎月500円程度の料金で利益をあげることは不可能です。CS放送のほとんどは週末だけで、あとはその再放送です。これは電波の浪費です。
さらにきびしいのがBSです。CSが一つの衛星で200チャンネル取れるのに対して、BSは既存業者で独占するため10チャンネルしか取らなかったからです。アナログBSでせっかく1000万人以上の視聴者がついたのに、それを「デジタル化」で白紙に戻し、1局あたり200〜500億円もかけて視聴者ゼロから再出発する超ハイリスク・ビジネスです。
こういう在来型モデルが行き詰まっているのは、テレビの「中継」機能にこだわっているからです。50年前のテレビは映像をリアルタイムで出すことしかできませんでしたが、今の番組の80%以上は録画です。インターネット時代に5Mbpsもの「専用チャンネル」を固定的に持つ必要はありません。映像をIPに乗せて衛星経由でファイル転送し、キャッシュ・サーバやクライアント(またはデジタル・テレビ)に蓄積すればよいのです。
いずれにせよ、現在の放送計画には根本的に無理があるので、結局は体力のない局が脱落し、アメリカのように帯域の横流しが始まるでしょう。そうなると方式が乱立して、今のデータ放送のように共倒れになることは目に見えているので、BS/CS共用のIPデータ放送システムを作るべきだ、というのがわれわれの主張(http://www.wwvi.org/dtv.html) です。
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From: 福富 忠和
.Subj: 【57】HDTV |
池田さん、藤原さんのポストには基本的に反論すべきとろころあまり無いのですが、少し、コメントします。産業面での独占や閉塞を解除すれば、そのままコンテントクリエイターの活躍の場が増える、という論脈は、つねに正しいという気もしないのです。あるいはそれだけでは足らない、というか。
個人的な印象では、米国人はすぐノウハウをパッケージ化して売るので、実際のCD-ROM作品よりも「CD-ROMの作り方」という本とか「CD-ROM講座」みたいなものが先にビジネス化される傾向がありますね。つまり、まず人材を作ろうとします。そこが、ちょっと日本と違うような気がします。
マクロなレベルで言えば、91年米国の対日貿易赤字が700億ドルを越え問題となったときにも、貿易外収支(サービス貿易収支)は、逆に450億ドルの黒字でした。中味はおそらくマイクロソフトやハリウッド映画の知的財産権が占めていましたが、そのことを懸念する人は、日本には少なかったと思います。しかし、この知的財産権をNIIがバックアップする形で、現在の米国の状態がきづかれたのではないかと思います。順序としては、まずコンテントありきで、現在の活況が成立しているのではないか、というのが私の印象です。ところが、この話になると、いつもみなさん避けてしまうのですね。ビジネス条件整備も重要だけど、まず現物のコンテントの創造の方をバックアップすべきではないか、というのが私の意見です。このコンテントは日本
じゃなきゃ作れない、という条件は、ビジネスだけでは確保できないと思えます。極論かもしれませんが、印象としてはそういう感じです。
フランスなども、200年くらい昔から一生懸命クリエイターをバックアップしてますから、際どいながらもヨーロッパのデジタルメディアの世界では主導的なポジションにあるような気がします。
別のレイヤーの議論になりますが、テレビでもちょっと同じようなコンテント軽視の印象を感じることがあります。あるCS系の番組で、制作費が3、40万円くらいというのに、2人の対談番組に、5人ものスタッフがやってきました。ディレクターとAD、照明、2カメという構成です。それで出演者には2、3万円のギャランティ。これは番組の画質を確保する必要だとか、内容の品質の問題からしょうがない、とのことでしたが、方やCNNなどはコソボから2人くらいで全世界に中継して、高い視聴率を得ているわけで、どこか、局だけでなく、制作レベルでも、コンテントを判断する基準がずれている印象があります。ハード的な品質が先行して考えられている、というか。
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