世界情報通信サミット2000
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ネット会議
セッション1 -「モバイルとデジタル家電が拓く新ビジネス 」
デジタル放送・デジタル家電2
From: 中川 晋一
.Subj: 【11】インターネットとデジタル放送
放送型コンテンツ流通に関するテクノロジの開発状況とバックボーン、アクセス網に分けて議論しませんか?

既にCRLなどが開発したD1 over IP、Dv over IPのシステムに関していくつかの放送関係者からの共同研究等に関するお誘いをいただいています。問題はもっと別のところにあるような気がします。

バックボーンに関しては、ギガビットネットワーク等でD1、DVなどの流通には耐えるのではないかという結果を出しつつあります。
アクセス網として135Mbpsが一般化すればかなりいい感じで通信放送融合が可能になるのではないかと思っていますが、問題は放送の持っている通信路の用件と通信の側の保証できるスペックの差が余りに大きいことも問題だと思っています。

From: 池田 信夫
.Subj: 【12】近道は通信衛星
【11】中川晋一
アクセス網として135Mbpsが一般化すればかなりいい感じで通信放送融合が可能になるのではないかと思っていますが、問題は放送の持っている通信路の用件と通信の側の保証できるスペックの差が余りに大きいことも問題だと思っています。
いくらアクセス網が太くなっても、現在のインターネットでは上流が混んでしまい、ビデオ配信には使えません。むしろ近道は通信衛星です。これなら最大1Gbpsが帯域保証で利用可能で、キャッシュ・サーバへの配信にも使えます。

現在のCS放送は300チャンネル中、黒字は4チャンネルしかなく、すべてポルノです。今度あがる東経110°のCSではさらに200チャンネル近く取れることになっていますが、これ以上ポルノや競馬の番組を増やしてもしょうがないでしょう。他方で、「無線インターネット」を提供しようとする会社は、みんな周波数が足りなくて困っています。

「テレビ」にこだわるのはやめて、通信衛星や放送衛星を広帯域インターネットに開放してはいかがでしょうか。テレビの番組も、IPのストリームとして流せばいいわけです。こうした政策提言(ドラフト)は、以下のURLにあります:http://www.wwvi.org/dtv.html

From: 関口 和一
.Subj: 【13】コーディネーター 〜 ほかの皆さんのご意見はありませんか?
皆さんのご発言を聞いていると、モバイルで日本は世界をリードできるという意見がある一方で、放送の分野ではインターネットと親和性のないとんでおないものを作っているというご意見があるようですが、いずれをとっても、私個人の意見としては、今回もまた日本独自の規格で走っているような気がいたします。

デジタル家電については、とりあえず目前にあるデジタル放送を少し念頭において議論したいと思います。

すでに、マイクロソフトの古川さんより、
【5】古川享
郵政省のBSデジタルデータ放送委員会とARIBに約1年間参加して、孤軍奮闘して参りましたが、委員会の最終結論としてHTMLおよびインターネットの世界とは全く無縁の世界のどこにも存在しないXML・BMLなる方式を採用してしまったことを憂いております。会議中に四面楚歌で、会議の席では、「古川君、インターネットのような邪悪なものを放送の世界に持ち込まないでくれたまえ」とまで発言された方もおりました。
というご指摘がありました。今回、放送関係者の方が少ないのが残念ですが、グローコムの池田さんがいわれているように、
【6】池田信夫
この問題は、みなさんが関心を持っているモバイルの発展にとっても大きな障害となります。現在の「BML」なる言語はHTMLブラウザで読めませんから、データ放送を携帯端末で受信することは将来とも不可能です。またデジタル・ラジオ放送の帯域(約400kbps)を使えばMPEG-4で携帯端末(W-CDMA)用のテレビ放送ができるのですが、それも禁止されてしまいました。理由は、テレビ局の既得権を侵すからです。
といった、日本の閉塞的な問題があるように思います。放送と通信の融合の話が出ていますが、こうした観点から皆さんのご意見をお願いします。

それから、欧州の最新の状況を見てこられた村田さんが、
自己紹介【47】村田初穂
早速、フランスのカンヌにて2月2日から4日まで開催された、ヨーロッパを中心とした移動体通信方式であるGSMの会議に参加してきました。GSM world 2000と言います。現在のGSM方式の上に、インターネットの機能やエレクトリック・コマースの機能を載せて、様々のサービスの可能性を探ろうとしています。数千人規模の大盛況の集まりでした。GSMの世界での動きが、アメリカとは別に無視できない規模になっていることを実感させられた会議でした。
といわれていますが、すこし、モバイルとデジタル放送に関し、日本との比較においてどう欧州は進んでいるのか、何が問題になっているのかをお聞かせいただければ幸いです。

From: 関根 千佳
.Subj: 【14】情報家電
【5】古川享
郵政省のBSデジタルデータ放送委員会とARIBに約1年間参加して、孤軍奮闘して参りましたが、委員会の最終結論としてHTMLおよびインターネットの世界とは全く無縁の世界のどこにも存在しないXML・BMLなる方式を採用してしまったことを憂いております。
この問題、わたしも頭を抱えています。放送といつか一体化することを考慮してボストンのWGBHなどと協力しながらWebのアクセシビリティを検討してきたのに、HTML以外の形式を採用された暁には、W3Cの努力は水の泡です。

昨年、某テレビ局のデジタル放送のユーザーインターフェースを評価する仕事をしましたが、設計者の意識に、コンテンツをデジタルで配信する、ということの意味と広がりが、ほとんど理解されていなかったのにはショックを受けました。
ユーザーインターフェース以前の、設計思想そのものが、時代からずれていたという印象があります。

この決定が、日本の家電メーカーなどに、「情報家電」への対応を間違わせることにならなければいいのですが。

From: 飯坂 譲二
.Subj: 【15】デジタル家電の将来:TV
ディジタル家電として、TVを念頭に置くということで、その将来について考えてみました。

HDTVなどの売れ行きがはかばかしくないのも、結局新しいTVが、従来にものに比べて、積極的な魅力がなかったことに原因があったと思います。
ディジタル家電の主役とされる、ディジタルTVもハードだけにこだわる限り同じような経過をとることになるでしょう。。家電のTVからWebがアクセスできるということと、PCがTVに連結できるということは似たようなものです。

ディジタルTVに求めたいのは、双方向性で、ディマンドに応じたTVプログラムへのアクセスであり、お仕着せの番組ではなく、個々の視聴者に応じたカスタム化したプログラムをみるようにできる点が重要ではないかと思います。

リアルタイムで放送されたプログラムを、見そこなった人が後で取り出したり、過去に放送されたプログラムをもう一度キ-ワードで検索参照できるようにしたり、チャネル数が増えることにより、特定のプログラム、例えば、クラシック音楽のみのTVチャネル、小学教育専用、受験専用チャネル、スポーツのみを放送するチャネルなどの選択肢が増えることも利点の一つです。

要は、TV機器の問題よりは、このようなサービス体制、広くはディジタル家電:TVのソフト・インフラ(あるいはNETインフラ)の構築、メディア側の姿勢の変更が重要ではないでしょうか。
電波を中心とした現在のTVネットワークは、電波法の規制など思うように新しいメディア局を作ることは難しいと思いますから、この点でも有利になると思います。

From: 古川 泰弘
.Subj: 【16】デジタル家電は何を目指す
【8】飯坂譲二
アナログ家電をディジタル家電に対比しても意味がなさそうですし、いま身の回りの家電を見ても、殆ど、ディジタル・チップが内蔵されているので、今更ディジタル家電?ということになります。つまり、ネットと連結した家電ということになるのでしょうか。
この会議で言われているデジタル家電の定義ですが、飯坂様と同様に考えております。家電そのものが持つ目的(モノを効果的に冷やす、調理する等)を遂行する為のデジタルチップ内蔵ではなく、家電が外部からもしくは家電自身が外部に情報を出すタイプをデジタル家電だと思います。

ここで一つ問題になるのはgisj-ecの中でも高木様が述べられているプライバシーポリシーが大きく関わってくると思います。
デジタル家電が何処までの情報をインターネットに流すのか、以下の点を考慮にいれる必要あると思います。

1、家電を所有している消費者はネットに流される情報を容易に知ることができ
  る
2、デジタル家電が情報を送った先は、プライバシーポリシーを明示されている
3、デジタル家電自身が蓄積できる情報範囲を消費者が求めれば知ることがで
  きる
4、デジタル家電が流した情報で被害を受けた場合の保護

技術的にはクリヤできそうなデジタル家電ですが、以上の点を考慮した商品であれば、ライバル製品と差別化され、売れていくと思います。著作権という視点では、既にMP3プレイヤーの分野で効果があらわれているかもしれません。
もし、デジタル家電が単なるブラックボックスであるなら、外部からの不正アクセスの対象になり、事故が発生する可能性もあるかもしれません。

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