約1カ月のネット会議と本会議の議論をまとめ、本会議の終幕で「GIS2002総括提言」を発表した。
提言は3つのキーワードを挙げた。
第一は「非規制」
技術進歩が激しいときは、多様な可能性を試すことが必要、行政の介入は最小限にすることが必要だ。
JR東日本の「スイカ」がヒットした非接触型のICカードは、様々な用途が考えられ、ユビキタス情報社会の主役の一つだが、現在は機器ごとに無線局の免許が必要だ。総務省は今夏、免許制を撤廃するが、ケースバイケースで、行政当局が規制をしないことも重要な選択肢にすべきだ。
第二のキーワードは「理解」
コンピューターやネットワークの利便性と危険を正確に理解することが重要である。一律に拒否するのではなく、利便性を評価しつつ新しいステージでのルールを確立すべきだ。
プライバシー問題では、過度の危険を強調するあまり、社会的な効率化が進まなくなる恐れがある。事実を正確に理解し、また理解してもらう努力が必要だ。
第三は「議論」
新しい世界のルールを作るために、プライバシー問題では技術、法律の専門家と消費者が、また著作権問題ではクリエーター、プロデューサー、ユーザーが対等の立場で議論して、コンセンサスを作っていくべきだ。
デジタル技術を社会的な資産にするには、徹底的な議論が必要で、日経デジタルコアは、その議論の場として通年で活動を展開する。